また明日も頑張るんだ。
家で食事を済ませると、持ち物確認をする。タオル、筆箱、教科書…確認を済ませるとランドセルを背負って学校に行く。今日もいってらっしゃいは聞こえなかった。まだ、5回しか聞いたことがない。
道の道中、同級生がアリを踏み潰していた。
「お前、アリ踏んだら地獄落ちるぞー!」
「そんな訳ないじゃん!」
キャッキャッと笑っていた。自分も笑ってみたい。
そう思うと、石を投げられた。
「おっ、また来たんだな?懲りないなぁーお前。」
こっちに迫ってきた。
目をつぶった。
目を瞑るとすぐ終わる。
しばらく目を瞑っていると、
「やべっ遅刻する!遅刻したらお前のせいだからな!」と言われた。
どうやら終わったらしい。ちょっと安心できた。
学校に着くと、「何遅刻してんだ!早く座れ!」と言われた。そう言われるがまま、僕は座った。
笑い者にされた。
急にお腹が痛くなり、トイレに籠った。痛さはお腹を何回も殴られている感じ。本当に痛みがそのまんまだった。
数分籠っていると、「誰かトイレの中にいるぞ!」と声が聞こえた。そうすると、上から覗いてきた。
「あっ、お前か!籠ってんのw」
そう言うと奴は「おい!バケツ持ってこい!あれやるぞ。」
足音がどんどん遠ざかっていった。逃げようとしたけれど、お腹の痛みの方が勝ち、その場から動けなかった。
そう思うと、上から水が降ってきて
「ハハハハ!お前ぜってぇびしょ濡れなったろ!おっつ〜ww」
奴らはどっか行った。正直、気分は最悪だった。
放課後、学校裏に呼び出された。
また始まるのか、と思い目をつぶった。
「今回はこれ持ってきましたー!!どう?嬉しいでしょ?あ、目つぶってるから見えないか。まぁ簡単に言うと紙を切るやつねw今回はこれでいたみつけまぁーすw!!」
心を無にしようとした瞬間、右手の手首が痛かった。深呼吸をしてもその痛みは弱くならなかった。
「やっぱ痛みつけるとストレス発散するわーw」
そう言い、もっと痛みつけられた。早く終わってくれとずっと願い続けると
「まぁこれくらいにしとくか。また明日もよろ〜」
と言いどっか行った。
目を開けると、絆創膏じゃどうにでもならないくらい酷かった。
周りに嫌な目で見られるのは嫌なので人通りが少ない道で、上にタオルを被せ家に帰った。玄関に着くとバタッと倒れた。とりあえず、痛みながらも家にあった包帯を巻いた。今日もよく頑張ったと自分に言い聞かせ、すぐその場で寝た。
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