第15話 え?そっち?

この間、駅の改札から出て、階段を下りたところで揉め事があったみたいで、人集りになってた。


50代のおじさん数名と、その後ろに若い男性が数名が言い合いをしているように見えた。


その後ろの若い男性の一人が、ドレッドヘアーに革ジャンと、なかなかの風貌で、悪そうな奴は大体友達のような雰囲気。


おじさん大丈夫かな?と心配しながら、その脇を通りすぎようとしたのですが、何か違和感があり、少し観察することに。


その悪そうな奴は大体友達のような男性が『〇〇さん大丈夫?』と、前にいるおじさんを心配している発言をしていた。


どーいう状態?って思ったので、もう少し進んで人集りの反対側に回って見てみると、真面目そうなサラリーマン風のおにーさんが、一人のおじさんの胸ぐらを掴み睨んでいた。

その掴まれているおじさんは、ワイシャツのボタンが取れてビリビリに。そして口は切れて血が少し出ているように見えた。


え?


そして、他のおじさんが『暴力だー!警察呼んで!』と騒いでいた。


サラリーマン風のおにーさんもその声で、我に返ったようで、そのまま立ち去ろうとしたが、声を上げたおじさんが立ちはだかり、また取っ組み合いに。


その間、ボロボロになったおじさんの後ろで、悪そうな奴は大体友達のような男性は、『〇〇さん大丈夫?痛い?暴力は良くねー!暴力は良くねーよ!』と言いながらボロボロのおじさんに声をかけていた。


そのあと、警察が駆けつけ、真面目そうなサラリーマン風のおにーさん、とおじさん達、悪そうな奴は大体友達のような男性とともにその場から離れていった。


てっきり、悪そうな奴は大体友達のような男性が絡んでいると思ったんですが、そっちだったんだ。

人は見かけによらないね。

平和主義だったんだ。

何とも珍しい光景でした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る