第8話 大人になっての歴史の学び
学生の頃は、歴史の勉強って暗記ばかりで詳しい時代背景とか深く考えずに学んでいた気がします。
大人になって、興味がわいて、調べていると思いがけない事実を知ることが出来ますね。
先生も少し脱線してもいいから、面白い話も織り交ぜてくれたら興味もったのに。なんて甘い考えがわきました。
そんな面白い話を今日は話します。
※諸説あるので、一つの説として見て頂けると幸いです。
鉄砲伝来。
学生のころは、この鉄砲伝来をさらっと勉強しますよね。
ポルトガルの船が鹿児島の種子島に漂着し、火縄銃が伝わった。みたいな。さらっとここやっちゃいますが、実はいろんなドラマがあったんですね。
時は16世紀、日本は戦国時代真っ只中。天文12年8月25日、大隈国(今の鹿児島県)の種子島に100人あまりが乗った船が漂着した。
この船には明国(今の中国)の儒者とポルトガル人が乗っていた。いわゆる倭寇という日本から西はフィリピンや中国と海で活動しているいわゆる海賊。
とはいえ、倭寇貿易として活動している船であった。
とりあえず、その明国の儒者と種子島の役人が筆談にて、事情をやり取りし、ポルトガルの証人が、タイから明国へ貿易を行いたく向かっていた最中に嵐にあって、種子島に漂着したことがわかった。
そして当時の種子島主、種子島時堯(たねがしま ときたか)へ事情を説明し、積荷を見せた。
その時に火縄銃を見て、実演させ使い方の説明を受けた。
轟音とともに発射される火縄銃の弾、そして破壊力。
まだ10代であった時堯は、火縄銃に魅了された。そして金4000両、現在のお金で約4億円で、2丁の火縄銃を購入した。
1丁2億円って凄くふっかけられてますね。
ポルトガル人は金が手に入るため、しめしめといった流れだったでしょう。
ここで、他国のこの時代の状況を少し説明すると、この頃世界では、スペインとポルトガルが、世界中で暴れ回っている状況。
例えば、南米インカ帝国(マチュピチュで有名な国)では、スペインが乗り込んで、はじめはインカ帝国の王と貿易をはじめ、武器をどんどん買わせた。インカ帝国もその他の地域よりも武器が最新鋭となり、一見地域の権力が盤石となるが、そのかわり法外な値段の武器を無理やり買わされて財政悪化。
また、スペインから持ち込まれた天然痘が蔓延し、国が衰退し、滅ぼされた。
また、東南アジアもポルトガル宣教師が東南アジアの国々を次々傀儡化させて、操り人形のように支配していた。
そんな時代で、その毒牙がついに日本に。
しかし、ここでドラマが。
法外な値段で買った2丁の火縄銃のうち、一丁は幕府へ、そしてもう1丁は、複製させるために、鍛冶屋の八板金兵衛(やいた きんべえ)に託した。
金兵衛は早速分解してある程度複製に成功した。それもそれで凄いけど。
しかし、一つの部品だけ製造方法がわからない部品があり、それがないと複製が出来ない。
その部品とは、『ネジ』
日本では、釘はあれどネジが無かった。
金兵衛はポルトガル商人に、ネジの作り方を一生懸命に聴き出そうとしたが、一向に教えてもらえない。
金兵衛も切羽詰まっていたのだろう。ポルトガル商人に、自分の娘を嫁がせる約束を勝手にしてしまい、そのおかげで、ネジの作り方を知ることとなった。
そうとは知らず、娘は突然ポルトガル商人へ嫁げと言われ、その夜大喧嘩したとかしないとか。
そして、ようやく日本製火縄銃『種子島』が誕生。さらに、幕府へ献上した火縄銃を堺(今の大阪)の鍛冶屋職人達が興味を持ち、種子島へ火縄銃の作り方を学びに来たりしていた。
そんなことも知らず、ポルトガル商人は新しい儲け国が出来たと喜び、本国へ急いで数名戻った。
そーですよねー。1丁2億円ですから。
およそ二年後に、また日本へ大儲け出来ると大量の火縄銃を持って帰ってきたが、ポルトガル商人は愕然とする。
なんと日本ではすでにたくさんの火縄銃が製造され、さらに使いやすいように改良もされており、すでにポルトガル商人が持ってきた火縄銃は旧式となっていた。
たった二年で、安価にしかも高性能な火縄銃に魔改造されており、ポルトガル商人は驚愕したとか。
そして、時が少し経ち、戦国時代のクライマックスの関ヶ原の戦いの時、なんと日本だけの火縄銃の数が、ヨーロッパ諸国のどの国の火縄銃の保有数よりも多い銃社会になっていたという。
この頃には、スペインもポルトガルも日本を武力で制圧することは無理と判断していたという。
日本の鍛冶屋職人の技術が日本を救ったというお話し。
ちなみに、ポルトガル商人に嫁ぐことになった金兵衛の娘は、ポルトガル商人が船で帰る時に脱走して、無事家に帰ったとか。
こんな裏話があるなんて面白いですね。
授業では、さらっと鉄砲伝来とか流してましたが、他の国とは違う日本の技術大国と感じるお話でした。
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