華麗なる睡蓮
@kamerasyasin
第1話初めの勝負
「ガチャガチャガチャガチャ」兵隊の鎧がとても騒がしい音を立てながら、兵士たちは行進している。
兵長「全軍止まれ!」
「我らエルペイル王国はエラズ帝国と戦争をしている!しかし我らエルペイル軍からすれば、あの広大な土地も一瞬で占領できるぞ!」
エルペイル王国とエラズ帝国は今、戦争をしている最中であった。
この話はフィクションだが、一応エルペイル王国とエラズ帝国の説明をしておくと、エルペイル王国は周りが海に囲まれている島国で西側に位置しており、国土は約529万㎢である。
一方、敵のエラズ帝国は約2896万㎢の広大な大地が拡がっており、国力の差は一目瞭然である。
さて、エラズ帝国では、政治家たちが戦争について議論していた。
「我が国はあの憎たらしいエラズ王国を今こそ打倒す時です!
ペルナ大統領、どのようなお考えでしょうか?」
ペルナ大統領とはエラズ帝国の最高指導者である。
「この戦争はなるべく避けたいが、国民の声も高まってきた。このまま放置をしていると、いつ反乱が起こるか分からない。」
「お言葉ですが大統領、もしも我が国が負けたらどう責任を取るのでしょうか?」
「この戦争はいたしかたない。この戦争もアラファス主義のエルペイル王国とテンファス主義の我がエラズ帝国がぶつかり合っている。しかも飢餓や貧困も起き始めている。今その時にそんな戯言言ってられるのか?」
アラファス主義とテンファス主義とは・・・
アラファス主義はその国の王が政治を決めることであり、テンファス主義は国民が政治を決めていくことだ。
戦争反対派はぐうの音も出なかった。
何秒かの沈黙が続いたあと、ペルナ大統領が口を開き、静かな声で呟いた。
「この戦争の責任は私にあるのは分かっているが、この国のために私は一生懸命尽くすつもりでいる。ご理解いただきたい。」
エラズ帝国は戦争をする方針になった。
一方でエルペイル王国は、国王が国民に演説していた。
騒がしい歓声が止んだあと、国王が演説を始めた。
「国民の諸君、私はエボレザル国王である。
諸君は私の言うことを聞いてくれると誓うか?」
国民からふたたび歓声があがった。
「実は今もう海兵を送っている。エラズ帝国なんてこの私でも倒せるぞ!」
国民「わーわぁー!」
エボレザル国王「最近新しい兵器が発明された。その名もマシンガン!凄いだろ!」
エルペイル王国の国民は本気で戦争をする気だ。
開戦1日目、エルペイル王国がエラズ帝国に向かわせた艦隊が休憩のため停泊していると、エラズ帝国の艦隊が攻撃させまいという覚悟で奇襲をした。
とても大きな大砲が船ひとつひとつの船をねらって放ち続けた。
大きい爆音と共に戦艦が次々と破壊されていった。
エボレザル国王もこんなにも早く艦隊が破壊されるとは思ってもみなかった。
逆にエラズ帝国の国民は歓喜に満ち溢れてきた。
この後、新たな脅威が迫ることを知らずに。
続く...
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