第20話 シサーガの野望!? フィーチャーストーンを探し出せ!
その時、世界が光に包まれた。
シサーガの1人、ベールが言った。
「こんな話聞いてねぇぞ。世界が作り変えられるなんて。ミラクルトウェルブの世界を滅ぼせば世界は俺の物になるんじゃなかったのかよ。」
「そうね。面倒なことになったわ。サーヤのやつ、人間なんかにフィーチャーストーンを渡してくれちゃって。誰が持っているのかもわからない…世界が作り変えられてから見つけだすしかないわね。」とバルクが応えた。
純花が朝起きると、見慣れた自分の部屋がそこにあった。
戻ってきたんだ。
でも、ミラクルトウェルブの世界はどうなってしまったのだろう。
サーヤに何かあったのだろうか。
そう思いながら引き出しの中を開けてフィーチャーストーンを確認する。
良かった。ちゃんとあるみたいだ。
その石は神秘的な輝きを放っている。
神様の所有物を預かっているような気がして、少しだけ気が重かった。
「でも、みんなが私のことを信じて預けさせてくれたんだから、頑張ろう。」と思った。
学校にトウェルブリングを付けていくのは少し不安だった。
当然ながら小学校ではそのような物を持っていくことは禁止されている。
「梨奈ちゃんや美桜さんはどうしてるかな。こんな物を真面目に付けてくの私だけだったりして、、」と思ったりもした。
そんなこんなで少し不安を抱えながらはじめてトウェルブリングを付けて学校に行った日、突然後ろから声をかけられてドキッとした。
「お姉ちゃん、おはよう。」
振り向くと沙耶香ちゃんの姿がそこにあった。
池田沙耶香、小学3年生だ。
純花が2年生の時、転んで怪我をて泣いている彼女を慰めたことをきっかけに知り合った。
「ねぇ、お姉ちゃんってば。」と再び声をかけられて我に返った。
「あ、おはよう、沙耶香ちゃん。ごめんごめん。ちょっと考え事をしててさ。冬休みなにしたいかなぁ、なんて。あははは...」
隠し事をするのは得意ではないので、かなり不自然になってしまったが、沙耶香はそんな事を気に留める様子もなく、「私は家族で旅行に行きたいなぁ。」と言った。
「旅行か、私も行きたいな。」と純花は言った。
その後も他に冬休みにやりたいことがあるかとか、来年のクラス替えはどうなるかとか他愛もない会話をしていた。
公園を通り掛かって時計で時刻を確認した時、上空から何かが現れた。
嫌なタイミングだ... 後10分くらいで学校に着かなければならないというのに。
沙耶香はそれが何だかわからなかっただろうが、純花にはそれが前に見たドラゴンのシサーガであることはひと目でわかった。
「この前は良くもやってくれたな。フィーチャーストーンはいただくぞ。」とシサーガが言う。
純花は沙耶香に「逃げて!」と言った。
シサーガは「逃がすか。」と言って純花たちを異空間に連れ去った。
シサーガは「ここなら好きなだけ暴れられる」と言って叫び声を上げると、炎を吐いて攻撃してきた。
炎から逃れると沙耶香が言った。
「良くわからないけど、純花お姉ちゃんをこんな目に遭わせるなんて、最低。」
沙耶香がそう言った瞬間、彼女の腕に青色の何かが光ってまとわりついた。
光が消えると、それはトウェルブリングであることがわかった。
純花のランドセルの中に入っていた青色のトウェルブリングが沙耶香の腕に移動したことになる。
トウェルブリングに触れながら「ミラクルトウェルブ、青の魔法」と沙耶香が言い、その後「何言ってるんだろ。私。」と呟いた。
空中から無数に出現した青い光がシサーガに命中する。
「ぐわぁ。」と叫び声を上げてシサーガは空から落下したが、すぐ体勢を立て直してから言った。
「今日は引き下がる訳にはいかないんだよ。」
その時、空中からまた別の何かが現れた。
そいつは人間のような姿をしていたが、とても長い爪が鋭利な刃物のように尖っていて、背中に紫色の羽がついていた。
彼がシサーガであることは言うまでもない。
そいつはドラゴンのシサーガに向かって言った。
「絶滅寸前のBランクの者はとっとと失せて欲しいな。トウェルブリングは僕が貰う。」
そしてドラゴンの姿をしたシサーガに向かって黒色のビームのような物を放った。
だが、その攻撃は当たらなかった。
純花がブレスレットの力を使って攻撃されたシサーガを守ったのだ。
「何故!?」とドラゴンのシサーガが言う。
純花は颯爽と「だってさ、仲間同士で争うのは良くないじゃん。」と応えた。
「お姉ちゃん、優しいんだね。」と沙耶香が言う。
鋭い爪と紫色の羽をしたシサーガは「ちっ。余計なことを。お前さえいなければミラクルトウェルブの世界に希望など残されていないのに。」と叫んで純花を指さすと、ドラゴンのシサーガの方を一瞥して「命拾いしたなザーム、次会ったら容赦しねぇ。」と呟いて消え去った。
そして純花たちは現実の空間に戻された。
沙耶香は純花にあの化け物たちが何なのか聞こうと思った。
だが純花が公園の時計を見て、「うわ、やばい。あと5分しかない。走ろう!」と言って走り出したので、慌てて「うん。」と返事をしてから学校に向かって駆け出した。
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