第13話 通じる想い!? 新たな力!

 身体が思うように動かなくなってきて、私はついにその場にへたり込んでしまった。








当然その隙を見ていたシサーガの分身が攻撃を仕掛けてくる。








もうここまでかもしれないと思い、私は思わず目を瞑った。








次の瞬間、攻撃がどこかにぶつかる音がした。








痛みや衝撃が無いことから、私にあたった訳ではないらしい。








恐る恐る目を開けると、私の側に純花が立っていた。








「大丈夫!?」と彼女は言う。








「まあ何とか」と答えながら彼女のこのパワーはどこから来るのだろうと思った。








純花だってさっきまで体力的には限界に近かった筈だ。








なのに、今私をシサーガから守ろうとしている、いや、現に守ってくれているこのパワーは一体何だろう。








純花は続けてこう言った。








「私の仲間を傷つけようとするなんて、絶対に許せない!」








私は一瞬耳を疑った。仲間......。








お互いの素性も良くわかっておらず、ミラクルトウェルブの世界でしか関わっていない仲間たちが仲間だというのか?








また、そんな私を仲間だと捉えてくれている純花の気持ちを少し嬉しく感じた。








今まで友達とか仲間だとか言われた事がなかったから。








思い返せば、今までずっと1人で生きてきた気がする。








同い年の人と気持ちが通じあうことはあまり無かったから...








お世話役みたいになってしまう事は何度もあったけど笑








突然天から何かが飛んできた。








それはキラキラと輝いていて、とても美しく見えた。








その円状の物体は純花の目の前を2、3周した後、純花の腕にまとわりついた。








サーヤが言った。








「純花の人を助けたいと思う強い気持ちが、純花に更なる力を与えたのよ。」








純花の目の前に赤い弓のような物が表れた。








彼女はそれを手に取り、弓を引きながら「ミラクルトウェルブ、レッドアタック!」と叫んだ。








赤い弓は純花の手を離れて、沢山いるシサーガのうちの一体に命中した。








シサーガは「馬鹿な、そんな攻撃があるなんて」と呻き声を上げて倒れると紫色の液状と化した。








それに伴って、他の分身体のシサーガも消滅した。








ようやく長い闘いが終わった。








もうヘトヘトだ...








美桜がサーヤに言った「あんたは一応この世界の人何だよね。だったらシサーガの事をあたしたちに任せっきりにしたりせず自分も闘ったら?そもそもあんたって何物なの?」








サーヤは少し困ったような寂しそうな顔をした。








これが美桜を余計苛つかせたのかはわからないが、彼女は更に続けた「体力が全然ない人もいるみたいだし、純花がいなかったら全滅だったね。」








それから私の方を向かって「自分の命は自分で守る事ね。」と言った。








言われてみれば的を得ているかもしれないが、彼女のこの発言は私を苛つかせた。








彼女に対してあまり良いイメージが無かったし、口調がキツいのも苦手だったから。








「美桜さんだって純花がいなかったら危なかったんじゃないですか?」という言葉が自然に口から出た。








彼女は私を睨みつけた。








私も彼女に対抗して睨み返す。








2人の間に気まずい空気が流れた。








純花が私たちに「まあまあ、2人とも落ち着いて」と言った。








「落ちついていられる訳ないじゃん。」と私が言い、美桜が「みんなあんたみたいに能天気な訳じゃないのよ。」と言った。








私と美桜はどうやら相性が最悪のようだ。








例え年上であっても、容姿が良くても、あんな人尊敬出来ない。








私の思っている事を感じ取ったのか、美桜が何か言いかけた時、サーヤが口を挟んだ。








「みんな、落ち着いて聞いてね。」








私たちが静まると彼女は静かに言った。








「私はこの国の王女なの...」








「え???」

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