第24話
ドアが閉まる音を微かに聞いた俺は身体を起こし、軽く肩を鳴らす。
余りにも知識がねぇお前。
何処までも計算高い俺。
コートを着て、部屋を出てから鍵をロックし、足音が聞こえない方の非常階段を下りる。
マンションの外に出てみれば、空から降り注ぐのは、白い雪。
足音を消し、気配を隠し、お前の後を追う。
騙し騙さられる男と女の恋愛ゲーム。
だが、俺とお前がやっているのは、人生を賭けたすごろくゲーム。
ふりだしに戻れば、またスタートラインに立てる。
それを説明しねぇ俺は、何処までも卑怯者。
明日になれば俺とお前の足跡の上に雪が積もる。
これも全て計算された完全犯罪。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます