第22話


心を悪魔に売った俺は、この世に舞い降りた死神。


俺の中にある狂気が乱舞する。


全て完璧に計算された完全犯罪。


12月30日の夜から雨が雪に変わる。


俺がついた嘘を真実と思っているお前が『祝福したい』と言ったから、新築マンションの部屋にお前を呼び出した。


いつもと違うお前を見て、薄く微笑む。


お前が紙袋から取り出したのは、バカラのワイングラス。


それをキッチンに行き、買ってきたミネラルウォーターで軽く洗う俺は覚悟を決める。

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