第9話


誘拐でもなく、一人で消えた?


まさか、神隠しなのか?


そんな疑問符を頭に浮かべたまま、独自で捜査をしていく中で、手掛かりになる物も見つからず、気がつけば十年もの歳月が流れていた。


目の前にある【赤い月】と言う本を手に取り、表紙を開いてみる。


表にある表紙は不気味だが、一ページ、一ページと捲る度に、目に飛び込んでくるのは、繊細に描かれた絵。


内容は、赤い瞳の子供が主人公。


赤い瞳を持つからと周りからイジメられ、悲しんでいる時に蒼色の瞳の少年と出会い、二人で旅立つ話しだった。

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