第15話 雨降りの庭園

エーメことナクシデイルは急な雨が降る庭園の東屋にとり残されてしまう。

「どうしましょう‥楽器と語学の勉強があるのですけど

此処から宮殿の方は遠いわ」彼女の呟くように漏れる言葉


結い上げいた金の髪が濡れて、波打つ髪が零れおちていた。

ため息一つ


そこに・・

「あ、セレム皇太子さま」「・・偶然、通りかかったよ ナクシデイル」

セレムは微笑して 濡れたエーメの髪を労るように手持ちのハンカチで拭く

互いの身体がすぐ傍にあって、呼吸の音あえ聞こえて‥


「本当に 君は綺麗だ」セレム

「え?」エーメことナクシデイル


「今日は勉学?」「はい」


「行こう、傘もある 私の召使に遅れると伝えよう

花も綺麗だから・・少しだけ散策しないか」

何処か切なそうな表情をするセレム皇太子

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