第28話 ん?なんかおかしくね?
「縺ャ繧上=繧薙?縺っ!縺溘b縺!」
腕を失い、のたうち回る青肌の巨人。
俺は一瞬そちらへ視線を送った後、手に持つ夜桜を肩に担いだ。
「ふぅ…」
息をつく。結構ギリギリだったけど間に合って良かった。目の前で知ってる顔が死ぬとか結構メンタルにくるからね。
「柚希ちゃん…?」
田村さんと目が合う。とりあえず今どうなってるのか知りたいわ。
「朝ぶりです、田村さん…これはどういう状況ですか?」
「…ゆず…きちゃん…うっ…うぐぅ…」
「…え?田村さん…?」
じわぁ…と瞳に滲みだす涙。そして嗚咽。なんか泣き出したんだが…え?俺なんかやった?もしかしてお母さん呼び否定したからとか?
分からん…分からんけど田村さんの頭に手を置いて撫でる。
「よ、よーし…よし…田村さん、ママ?ですよ?」
「ぐすっ…それは…忘れてください…」
「あっ…はい、失礼致しました」
なんか違ったみたい。ママ味足りなかったかな?
でも今のやり取りでちょっと落ち着いたっぽいからいいや、後で話聞かせてもらおっと。
田村さんの頭から手を離し俺は肩の夜桜を構える。
切っ先の方向は
「縺雁燕繧ア繝?ゥエ遒コ螳夲シ!」
青肌の巨人だ。親の仇かってくらい俺を睨みつけていて、全身から膨大な魔力を漂わせている。探索者基準ならレベル90はあるのかな?100は無さそう。
「縺ァ雁燕っシ!!」
足先に収束される魔力…そして超速の蹴りを俺に放つ。破壊力凄そう!当たれば死んじゃうかも
…まぁ当たればだけどね
ドゴォォォオン!!!
建物内に響く轟音…そして爆発。
蹴りの速度のまま、膨大な魔力の込められた足がモンスター達の群れに突っ込んで身体を粉砕していく。いいロケットキックだ、今のでだいぶモンスター減ったんじゃない?
そんな事を夜桜を振った体勢のまま残心の構えで俺は思った。
「な、なんだ…今の?」
「アイツの足…だよな?…」
「斬ったのか…?あの一瞬で…?」
目の前の挽肉と化したモンスター達に唖然とする探索者達。その中を
「險ア縺励※縺上□縺輔>ァァア!!」
緑の体液を撒き散らしながら倒れる巨人の叫びが響く。
「うるさいですね…」
目の前に下げられた頭。俺は頭蓋に夜桜を刺し入れて切り上げ、断ち割る。
「…ガッ…」
断末魔の呻き、身体の痙攣。そして消える生命の灯火。
よし、静かになったわ。ヒュッ…と夜桜を血払いする。
「ヘカトンケイルを…あんなあっさり…」
静まり返る建物内。妙に響く声。
「……ん?」
違和感を感じて辺りを見渡す。…なんかめちゃくちゃ見られてるんだが。
「……修羅パンツだ」
探索者か誰かの声。は?今なんつった?ジジイ来てんの?マ?そう思い、再度見渡す。
…がいない。
「……?」
まぁ…いいか、モンスター共はよ倒さんとだし。
というか、いつまで見てんだよお前ら。
俺は夜桜の切っ先をモンスターの群れに突きつける。それで我に返ったのか、動き出す探索者達。
「勝てる…勝てるぞ!!!」
「あぁ!こっちにゃ修羅パンツがいるんだからな!」
「「つっこめー!!」」
……待て
待て待て待て待て待て待て…
修羅パンツってもしかして俺の事……か?
自分の身体へ目線を下げる。
その姿は
袴がビリビリに破け、水色の下着がこれでもかと露出していた。
そして間の悪い事に
今までの映像は全て
後方に待機していたヒーラーのスレ民配信者によってたまたま晒されてしまっていた。
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