第15話 悲しき弟(おもちゃ)
「姉ちゃん…寝てるの?」
「……スゥ…スゥ…」
とりあえず寝たフリ。ほら、お姉ちゃんは寝てるよー。
だから用事は明日にしようねー(^^)
…キィィ……パタン…
「…姉ちゃん……」
部屋の扉を閉める音、総司の呟き。
ヤバイよヤバイよ。
しかし俺の心の声など知らない総司は息を殺して滲みよるとベッドの側へちょこんと座った。
「スゥ…スゥ…」
「…ゴクッ」
俺の呼吸音と総司が生唾を飲む音がはっきり聞こえる程の静寂…互いの間に生まれる異様な緊張…姉弟で出す空気感じゃねえってこれ…。
スッ…
総司の人差し指が俺の黒髪に差し込まれ、指先で髪を一房持ち上げる。
絹糸の様にその手からこぼれ落ちる黒髪。正直こそばゆかったが何とか狸寝入りを貫いた。
「…すぅー…はぁ…」
顔を近づけて髪の匂いをテイスティングする総司。やべぇ奴だな、ド変態じゃねぇか。
この時もう俺は開き直っていた。いざとなったら起きて「総司、何をしてるんですか?」って言えばいいや!って。んでね?同時に好奇心も湧いた。
姉に性癖を破壊されたこの悲しき獣はどこまでやれるのか…と。
俺は危機感抱いて起きたら負け、総司は俺を起こしたら負け。うん、地獄みてぇなチキンレースだな。まぁいいや開幕だぜ!
「…いい匂い…」
香りをたっぷり堪能した総司は髪から手を離す。そして俺を見つめている。
「…スゥ…スゥ…」
さてどうする?
ただ、俺の思いとは裏腹に総司は何もせずただただ見つめるだけだった。1分…2分と時間が過ぎる。
「……うぅ…」
(なんだ?)
俺は焦れて薄目で確認。そこには情けない顔をした総司の姿があった。
表情は明らかな困惑、そして狼狽。時折俺に手を伸ばすが途中で止め…そしてまた見つめる…それの繰り返し。
例えるなら目の前に餌がいるのに狩り方を知らない飢えた狼。
多分、分からないのだ、10歳では何をしたらいいか…その性への無知が己を縛りただ見つめることしか出来ない悲しき獣。
俺が化け物になったと思っていた弟(おもちゃ)の等身大の姿。
哀れだ。全然ヤバくなかった。なんか…ぶっ壊した俺が言うのも何なんだけどさ、こんな姿見せられると可哀想になってくるよ。
「ん…うぅ……」
だから燃料を投下するね♡
危険じゃないなら弟(おもちゃ)で遊ぶやよ(^^)
俺は布団を抱くように寝返りを打ち総司の方へ向く。お、めっちゃビクっとしてんねぇ。そしてだらんと右手を差し出す。
「あっ…」
恐る恐る俺の手に触れる。
「柔らかい…」
最初は指先が触れるだけだったが感触を確かめるように押したり握ってみたりを繰り返している。尻尾あったらフリフリだろうな。
「…スゥ…んっ…」
「…ねっ、姉ちゃん……」
艶かしい声を出してあげる。俺を触る手がどんどんと熱を帯びていくのが分かる。
「はぁ…はぁ…」
総司の手が上へと登る。上腕をなぞり二の腕を優しく揉む。腕だけでこれだけ興奮できるとか天才かな?w
「…姉ちゃん…姉ちゃん…」
どんどんエスカレートしていく総司の行動。手は腕を超え肩を触り首筋、そして頬を撫でる。
「スゥ…スゥ…」
再度俺を見つめる。しかし先程とは違いその目は血走っていた。
もう俺(姉)以外で興奮できねぇだろこいつw
そして総司は顔を俺の唇に近づけ……
…ブーッ…ブーッ…ブーッ…
「…っ!?!」
スマホのバイブ音でバッ…と離れた。なんだよ、1番いい訳出来ない場所で起きて遊ぼうと思ったのに…。
「やばっ…」
そう呟くと総司は素早く立ち上がり、音を立てない歩法で歩きドアを開閉、部屋から逃げていく。橘流の無駄遣いしやがって。
しかしいい事が分かった。
総司はまだ性の何たるかを知らない、俺の貞操が失われる確率は低そうだ(ないとは言ってない)。
つまりまだ遊べるという事。
さすがにダンジョンに一緒に行くのはリスクがあるが、ちょっとしたいたずらをする余地はありそう。
普段絶対履かないスカート履いてからかってみたりとかね?
やっぱ壊れてても好きに弄れる玩具があるのはいいもんだ。
俺の欲を満たせるようじじいに相談して、いずれは道場にガキを呼びこんで性癖破壊工場でも作ろかな?(^^)
俺はそんな事を考えながらいつの間にか眠りについた。
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m(*_ _)m
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