第二話:完全美人のキョウカ先輩【語り手:Y村シンノスケ(二年生 十四歳)】 火曜日(昼休み)午後一時二分

 これは完全に異変なんだよ!

 お前らの前では本音でいくけど、俺がこれから話すことは内緒にしてくれ。

 人って、ふだんのキャラと本当のキャラは違うんだからよぉ……。


 靴ノ下中学校一の美人って誰だと思う?

 三年一組のS園キョウカ先輩。

 天秤座のB型。好きな食べ物はアボカドだ。ピアノの腕がすごくて、時々学校を休んで大きなコンクールに参加して、賞をとったりしてんだよ。

 これくらいの情報は、靴ノ下中学校の男子生徒として、知っていて当たり前だぜ?

 キョウカ先輩は、超きれいで成績優秀なのに、それを鼻にかける感じはなくて、誰とでも分けへだてなく接してくれる。

 そんな素敵な人だから、男女問わず人気があって、先輩の周りには必ず誰かがいるって感じなんだ。

 俺も漏れなくキョウカ先輩のファンなんだけどさ、その他大勢になるのが嫌で、たまたま目にした時は、こっそり(今日も白を通り越して青い肌してるけどちゃんと飯食ってんのかよ…?)なんて、余計な心配を勝手にしてる。

 もっとも俺は、不良としてみんなに煙たがられてるから、先輩を取り巻く人だかりをかき分けて、会話に参加するほど空気が読めねぇやつじゃねぇし、何よりキョウカ先輩に嫌われたくねぇからさ。


「キョウカ先輩の秘密を暴こうぜ!」

 先週のいつだったか忘れたけど、休み時間に唯一の悪友、N岡が興奮ぎみに言ってきたんだ。

 こいつ何言ってんだ?? と俺は最初はまともに取り合ってなかったんだけど、N岡はキョウカ先輩の異変に気づいちまったらしい。

「Y村、お前キョウカ先輩が給食食ってるとこ見たことあるか?」

「え、いや、わざわざ給食中に三年生の教室をのぞく機会なんてねぇし……」

「じゃあさ、先輩がトイレ行ってるとこは?」

「そんなの知らねーよっ。お前ストーカーかよっ」

「じゃあさじゃあさぁ、この前、どっかの馬鹿のイタズラで、校庭に俺らの机が出されてただろ? あの時、キョウカ先輩は生徒会のやつらと一緒に机運び手伝ってたんだよ。(よくやるよ、いつもの人気取りかぁ?)って思ってチラ見してたんだけど、しばらくして俺、あ! と思ったんだ」


 キョウカ先輩、あんなに動き回っているのに、全く汗をかいてねぇな……って……。


「……あの日って涼しかったっけ?」

「いや、めちゃくちゃ暑かったって。追いかけっこしてるやつらを見て笑いながら、その辺に座ってただけの俺でも、汗ばんでたくらいだからよぉ。

 それなのにキョウカ先輩は顔色一つ変えず、きれいなままで作業こなしてたんだぜ」

「ふーん。……で? 秘密ってのは何?」

 N岡は、「それなんだけどさ」と前置きをして俺に顔を寄せてきた。

「キョウカ先輩は絶対隠してるって、俺はにらんでるんだ。

 人間じゃねぇってことをさ!」

 は? キョウカ先輩が人間じゃない??

「あのさぁ、いくらなんでもそんなホラーの漫画動画みたいなことが……」と俺が言うのを、N岡はさえぎって続ける。

「これから毎日キョウカ先輩を見張るんだよ! そしたら絶対ボロが出るはずなんだ!」

「N岡、お前なんでそんなありえねぇようなことに必死になってんだよ? キョウカ先輩が俺たちの害になってるわけじゃねぇんだから、放っておきゃいいだろ」

「放っておけるわけねぇじゃん! こんなおもしれぇこと!

 みんなが目の色変えて入れこんでる美人の先輩が、人間じゃねぇバケモンとかだったら傑作じゃんか! ガッカリするのか、怒り出すのか、みんながどんな反応するのか見ものだぞ!

 俺はみんなが楽しんでるものがぶち壊しになるのがたまらなく好きだし、ちょっときれいで性格がいいからって、チヤホヤされてるのを見るのが気にいらなかったんだよ!」

 ……興奮して息巻いてるN岡の雑魚キャラ感が半端なくて、俺はすぐにでも友達をやめたくなったよ……。

「Y村超テンション低いじゃん! あー!、まさかお前、キョウカ先輩の事が好きだから乗り気じゃなかったりすんのかぁ?」

「ち、ち、違うって……!」


 そんなこんなで、次の休み時間から『キョウカ先輩監視作戦』が始まっちまったんだよ。

 N岡と二手に分かれて、三年生の教室や先輩がよくいる音楽室の周りをうろうろしてキョウカ先輩を見張る。休み時間が終わって授業中にN岡とスマホでチャットして情報共有する。(スマホを学校に持って来てることは内緒な)

 結果から言うと大した収穫なんてなかったよ。

 確かに、先輩が給食食べてるとこやトイレに行くとこは見られなかったけど、他のやつらと楽しそうに談笑したり、音楽室でピアノを弾いてる様子はバケモノ感ゼロで、ヒンコウホウセイな生徒にしか見えなかった。当たり前だけどな。

 N岡は「先輩この時間もトイレ行かなかったぞ! やったぜ!」と、わけのわかんねぇ歓喜の声を上げてた。

 ここで変に水を差しても面倒くさそうだから、この馬鹿が飽きるまで適当にやり過ごすか……って思ってたんだ。


 それから三日後の、二時間目が終わった休み時間だったかな。

 俺は三年生の教室の近くの廊下を歩いてたんだ。

 そしたら、キョウカ先輩が教室から出て来た。

 怪しまれないように通り過ぎようとしたんだけど、先輩はすれ違い様に俺に何かを渡してきた。

 え? と思って、先輩が奥の角を曲がって姿が見えなくなってから、右手の中を確認したんだ。

 それは小さな紙だった。

 見てみると、ボールペンできれいな字が書かれてた。



『Y村君へ

 放課後に音楽室に来て。N岡君には秘密にして一人で来てね。』



 俺の心の中は、ものすごくかき乱された。

 さっき言ったように、俺は空気を読んでキョウカ先輩を避けてたから、会話なんてろくにしたことなかったんだ。

 先輩、俺やN岡のこと知ってるんだ……。

 というか、キョウカ先輩が俺に何の用があるんだろう?

 文面を見るに、N岡とこそこそ監視してたのがバレちまったのかもしれない。

 キョウカ先輩に怒られるのは、つらいけど仕方ない。

 けど、『N岡君には秘密にして一人で来てね』というのが謎すぎる。

 説教なら二人並べてすると思うんだよな。

 その日の放課後までの時間は、ずっともやもやしてて、俺はいつもより近寄りがたいオーラを放っていたと思う。

 もっとも、鈍感なN岡は全く気づいてねぇ感じだったけどな。


 とにかく放課後になって、俺はN岡と下校する途中に適当に用事を思い出したふりをして、学校に戻ったんだ。

 薄暗いひと気の無くなった音楽室の前。

 ゆっくりノックしてからドアを開けると、ピアノの椅子に座るキョウカ先輩がいたんだ。

「そこ、鍵閉めてくれる?」

 先輩はずいぶん怯えた様子だった。

「えっと、先輩……」

「Y村君がN岡君と私のことを何か調べているの知ってるよ。最近やけに二人を見るもの」

「せ、先輩の、その、完璧すぎるお綺麗さのせいで、人間以外の何かが絡んでいるというか何というか。ははは……。

 先輩は秘密を持ってるんじゃないかって、監視してたんですよ。

 こんなことされたら怖いですよね? 気分悪いですよね? すぐにやめるんで安心して……」

 俺が早口でモゴモゴしていると、「違うの」とキョウカ先輩は返してから、

「Y村君に声をかけて正解だったよ」

「え?」

「確かに私は今、人間じゃないものと関係があるのよ……」

「え!」

「それでずいぶん困っているの……」

 話を聞いてみると、先輩はバケモノ……じゃなくて、幽霊に悩まされてるらしいんだ。

 いつも幽霊による怪異につきまとわれているとかで、食事もあまり喉を通らないとか。

 それで給食を食べてる姿を見ねぇし、青い顔をしているんだ、と思ったんだ。

『ハッコウの美人』とか言うらしいけど、そんな不健康な美人は良くねぇよな。

「そりゃ大変だ……。親とか友達とか先生に相談は……?」

「少し話したことがあったんだけど、幽霊なんて言っても信じてくれる人がいなくて……」

「確かにいきなり幽霊って言われてもとまどっちゃうもんなぁ……」

「今Y村君に秘密で来てもらったのは、君にボディーガードをしてもらいたかったからなんだけどな。

 君は腕っぷしが強そうだし、N岡君と違って、人の悩みに真面目に取り合ってくれそうだと思ったから……」

 そう言いながら、キョウカ先輩は立ち上がると、俺のすぐそばまで来て言うんだ。

「でも、信じてくれてないんだよね……?」

 顔を寄せられてドキッとして、心臓がバクバクしてきたところで、



 バンッッッ!



 急に窓の外から凄い音が鳴った。

 反射的にそっちを見ると、窓の外側にべったりと真っ赤な血のような手型がついてたんだ……。

 視界に入ったキョウカ先輩の手は震えてる。

「先輩、俺、力になるよ!」


 ここからの俺の学校生活は、もっと妙な感じになるんだ。

 休み時間、表向きはN岡とキョウカ先輩を監視しつつ、本当は先輩を幽霊から守る、という二重スパイのような形だ。

 先輩のボディーガードを始めると、前の日まで何事もなく平和だと思ってた時間が、全て怪異に思えてくる。

 校庭を歩く先輩の近くを飛ぶボールとか、ふざけ合ってはしゃぐ一年生たちが先輩と軽く衝突してしまった時とか……。(そいつらは優しく指導した)

 でも怪異ってのは本当にあって、窓やドアが叩かれたような音がとつぜん鳴る、ラップ現象とかいうやつはしょっちゅうだったな。

 特に音楽室が酷かった。

 昼間でも夕方でもお構いなしなんだぜ。

 俺はさりげなくキョウカ先輩に手を差し伸べたり、「大丈夫か?」と声をかけたりした。

 キョウカ先輩は相変わらず男女問わず人気で、幽霊に悩まされてることなんて全く表に出さずに、みんなと楽しそうに接してた。

 キョウカ先輩の秘密を知ってるのは、俺だけだったんだ。

 そんなこともあってか、以前じゃ考えられねぇけど、先輩と二人きりで話す機会も増えた。

「これ、今練習してるピアノ曲なんだけどね。スクリャービンのポエムノクチュルヌ。Y村君聴いてくれると嬉しいな」

 先輩は、小さな赤い靴下のキーホルダーがついたUSBメモリスティックを俺に渡した。

「す、すくりゃ……ちゅるちゅる? あ、ありがとうございます」

 全く話についていけねぇけど、先輩がわざわざ俺のためにピアノ曲を録音してくれたのが嬉しかったな。

 家に帰って音源を聴いたけど、やっぱりよくわからなかった。何だか悲しそうな音色だった。

 それにしても疑問なのは、先輩はなんで幽霊の被害を受けてるのか? ってこと。

 何か恨まれるようなことでもしたとか? いや、キョウカ先輩に限ってそんなことしねぇよな……なんて色々考えつつ、三日ほどが経ったんだ。



 その日の放課後は、雨がしとしと降ってたな。

 いつも以上にひっそりと暗い音楽室。

 N岡と遊ぶ約束をしてた俺は、やつを校門辺りで待たせて、キョウカ先輩に声だけかけて帰るつもりだったんだ。

 音楽室に入るとそこに先輩はいたんだけど、ひどく震えてた。

「先輩、どうした……?」

「放課後になってから幽霊の攻撃がいつもより強くて……ラップ音がずっと鳴ってるの……」

 先輩が言い終わるか終わらないかのタイミングで、『ドッッ!』と音楽室の後ろの方から音が鳴った。

 視界に掃除ロッカーが入った。

『ドッッ!』また音が鳴る。

 掃除ロッカーの内側から、誰かが拳で叩いたような衝撃音なんだ。

 音が鳴るたびに、キョウカ先輩は身を縮こませて震えている。

 俺は一瞬ひるんだけど、それよりも怒りのほうがまさってきた。

 なんで先輩が、こんなに怖くてつらい目に遭わないといけねぇんだ!? って。

「おい! やめろ! 幽霊か何か知らねぇけど、これ以上キョウカ先輩を困らせるんじゃねぇ!」

 俺が掃除ロッカーのほうに向かって怒鳴ると、それに応えるように『ドッッ!』と音が鳴った。

「上等じゃん」

 そうつぶやいて、椅子をつかんでロッカーに投げつけた。

 椅子は見事にロッカーにぶち当たって、『ドガンッッ!』と戸が開いたんだよ。


 すると、中からユラぁ~……と薄汚れた白いシーツをかぶった何かが出てきたんだ。


 そいつは机や椅子のこともお構いなしに、ゆっくり一直線にこっちに近づいて来た。

 けれど、ビビってたら先輩は守れねぇ。

「なんだこらぁ! 文句あんのかこらぁ!」と叫びながら向かっていって、一発殴りつけた。

 そしたら、相手は幽霊なのに、拳に手応えがあったんだ。

 倒れる白シーツに馬乗りになったところで、

「待って待って待って!」

 白シーツがわめいたんだよ。聞き覚えのある声なんだ。

 俺はシーツをめくって驚いた。

 そいつはN岡だったんだ。

「……N岡なにしてんの?」

「……俺、キョウカ先輩を守るボディーガードをしてるんだよ」

「は?」

 どうやらN岡もキョウカ先輩に頼まれて、秘密でボディーガードをやってたらしいんだ。

 ストーカーに悩まされてると言われてやつが考えたのが、幽霊を演じて、先輩の周りに怪異を起こすというもの。

「N岡、いつから幽霊やってたんだよ?」

「先週の金曜日からだ」

 じゃあ、俺がキョウカ先輩に相談を受けた日と同じだ……。

「幽霊やるにも、いつもY村がいて邪魔だったよ。まさかお前がストーカーじゃねぇだろうな?」

「なに言ってるんだ! 俺はお前に言われて、キョウカ先輩に張り付いてただけだ! というか、そもそもなんでN岡がボディーガードなんかやってんだよ! 先輩のことバケモノ扱いしてただろ!」

「はぁ? キョウカ先輩がバケモノなわけねぇだろ。こんなきれいな人がさぁ?」

 ん??

 なんかN岡の様子がおかしいんだ。

 確かキョウカ先輩のことを嫌ってたはずなのに、逆に入れこんでる感じなんだよ。

「俺さ、キョウカ先輩にもらったんだぜ。わざわざ俺のために録音してくれた、すくりゃのちゅるちゅるっていうピアノ曲?」

 そう言うと、ポケットから、小さな赤い靴下のキーホルダーがついたUSBメモリスティックを取り出したんだ。

 いったいN岡の中でなにがあったのかはわかんねぇけど、それよりも気になるのは、なぜキョウカ先輩が、俺とN岡それぞれに秘密でボディーガードをさせたのか? ってことだよな……。

「キョウカ先輩……」

 俺は、先輩の方を振り向いた。

 俺とN岡が争った時に散らかった、机や椅子に先輩も巻き込まれたのか、うずくまってたんだ。

「だ、大丈夫……?」

「……ちょっと頭打っちゃったみたい」

 保健室の先生を呼んだ方がいいか!? と思った瞬間ギョッとした。

 顔を上げた先輩だったけど、



 先輩は、首から取れた血のついた頭を、両手で持っていたんだ…………。


「大丈夫だよ。こんなのツバをつけておけば治るから。それで何の話だっけ?」

「あの……つかぬことをお聞きしますが、キョウカ先輩って、バケモノだったりしますか……?」

 俺が震える声で聞くと、先輩は自分のおなかの肉を引きちぎって、それを粘土のようにこねて頭と首をくっつけて補強した。

 そして、異様に大きくて長い首を両手で支えながら答えたんだ。



「Y村君~冗談はやめてよ~~私にんげんにきまってるじゃん??そうでしょちがう?

わたしのことしんじてくれないんだぁ~~~?」



 俺はあわててN岡を引っ張って逃げ出した。

 廊下に飛び出してしばらく走ったところで振り返ると、ガラガラ、とキョウカ先輩がドアを開けて出て来て、全速力で追いかけてくるのが見えた。

 先輩、もの凄い速さで走ってくるんだ。

 俺とN岡は上靴のまま昇降口を出て、何とか校門を抜けて学校の外まで逃げ切った。

 先輩も走って来たんだけど、校門の前でピタッと止まった。

どうやら校外に出られないようなんだ。

 キョウカ先輩はいつもみんなに振り撒く笑顔のまま、校門の前で足踏みをしてた。

「……先輩、なんで……」

 俺が声を漏らすと、「Y村鈍いなー。これは『選別』だったんだよ」とN岡は言って、校門に向かってピョンとジャンプすると、校内に戻っていった。

 キョウカ先輩とN岡は、そのまま楽しそうに学校の奥に消えちまったんだよ……。



 あれからあまり時間は経ってねぇけど、次の日から二人は学校に来てねぇ。

 だから、俺は今日も一人で学校生活を過ごした。

 みんなはキョウカ先輩が休んでてつまんなそうだけど、俺は毎朝、先輩とN岡が登校してねぇことにホッとしてるんだ。

 キョウカ先輩が人間じゃなかったなんて夢だったのかも、と思ってさ、もらったUSBメモリスティックのピアノ音源を聴き直したんだ。

 そしたら、



『ぎゃははははははははははははははははははははは!!!』



 ピアノの音は一切なくて、キョウカ先輩とも違う女の低い笑い声が入ってたんだ。

 俺はあまりの怖さに、それを捨てちまったよ。

 こんなこと誰にも信じてもらえねぇだろうから言ってなかったけど、異変を探してるお前たちだったら聞いてくれると思って話したんだ。

いったい、この出来事はなんなんだ??





***


テンマ:……不気味な話だな……。確かに、最近S園は学校に来てないな……。

ユウ:N岡君も見ないです。表向き、二人に繋がりはなかったから、欠席していてもまだ誰も違和感を覚えていないようです。

テンマ:バケモノのS園キョウカの目的、『選別』ってどういうことだろう?

チヒロ:さぁ。何があっても忠実なボディーガードを見つけたかったのか、それとも食料でも探していたのか。

ユウ:考えると怖すぎますね……。

テンマ:S園が学校の外に出られなかったのは、なぜなんだ?

チヒロ:さぁね。けど靴ノ下中学校に関わる何かの存在だとしたら、一連の異変とも繋がりがあるのかもしれないな。

ユウ:なるほど……。

チヒロ:だからさ、多分S園もN岡も学校に来なくなったわけじゃないんだよ。

ユウ:え……?

チヒロ:ずっと、靴ノ下中学校のどこかにいるんだよ……今もね。

テンマ:『あ』の形に積み上げられた机と謎のバケモノか……まだまだ異変、見つかりそうだな。

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