Brionglóidí geala
むかしから ケルト音楽が好きだった
ちょうど 〝彼女〟の核が生まれた頃から 聴き始めた
私が私を生き抜くため
私が強くなるための 目的となる存在
私が護り ともに微笑み 背中合わせで同じ景色を望むような
私を 代替品と見なさない
そんな〝彼女〟のイメージが生まれた頃
印象的なコーラスを聴いていると
とても澄んだ つよい気持ちになれた
どれだけ 目の前の現実がうろんであろうと
信じるべきを信じ
傷つきながらも 前に進める
そんな心持ちになる
本当に心が折れそうになった時
どこからともなく 自然と響いてくる
いまも そう
〝彼女〟は安らかに 寝息を立てている
口元に 小さく笑みさえ 浮かべながら
私がわたしになる前に
〝彼女〟には少し 休んでもらわないと
しばらくは 寝ずの番だ
本と コーヒーを ともにして
シャーリイ・ジャクスンなんて 悪くないかもしれない
――ほら 旋律が 聴こえる
宵闇の草原に 光が降るかのような あの音色が
Dia duit.
May the road rise up to meet you.
……ちょっと 気障だったかな
まぁ いつものことだ
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