白目


 あかつきの頃


 理性の仮面が ゆるむ


 素直に なり過ぎる




 ひねくれるような 気もする


 もう よくわからない




 頭の中に 中島みゆきの 〝悪女〟が流れてくる


『悪女になるなら 月夜はおよしよ 素直になりすぎる』


 三十年近く 聴いていないはずだけれど


 記憶というのは 不思議なものだ


 当時は小学生で なにも意味などわかってなかっただろう




 夢も見れないくらい 深く短く 眠りたい


 わずかでも 海溝のような眠りを


 頼んだよ


 マイ獏 ナスビよ





 ……眩しいなぁ


 誰かこの目を 抉り出してくれ

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