第3話 机は重い

川蝉中学校では置き勉は禁止されてる。


でも、ルールを破るやからはいるわけです。


大森武蔵。コイツの机は絶対重い。教科書全て置き勉の上、野球部なので水筒がデカイ。重い。絶対運びたくない。武蔵本人は階段掃除なので帰ってこない。クソー!


みんな女子列を好んで運ぶ。なぜかって?整理整頓をしている人が多いからだ。置き勉もあんまりしない。


よし、運ぶぞー!


私は机を持った瞬間後悔した。女子の中でも重い服を匂いで判別できるバドミントン部。佐藤空の机だった。


あいつ何そんなに机に入れてんだ!


運び終えた。息切れだ。


残された武蔵の机。誰が運ぶんだ。私は空のを運んだぞ。誰か運べよ。


あっ、こんなときは外部でサッカーをしてる睫毛バッサバサの学年一のモテ男山田爽がいるじゃないか。モテ男ならやるんじゃないか?どうなんだ?


はい。期待した私のバカでした。爽は日直でした。日誌書いてなかったらしい。


そんなときだった。当たり前のように武蔵の机を運ぶ姿が!


空だ!空の机運んで良かったよ!空は空の机より重い武蔵の机を運んでいる。


「武蔵の机重くね?後で一発言ったるわ」


空が明るく言う。男勝りはすごいなと思いつつ、あんたの机も重いけどなと思う常日頃だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る