第23話
私たちはついに発表準備を終えた。来週はついに発表本番だ。資料作りは、発表の前の週に完成するというギリギリのスケジュールであった。
しかし、発表準備はこの短い期間で全力で練習に挑んだ。せっかく作った資料も発表がお粗末では、見劣りしてしまうからだ。
発表会の席に座り、他のチームの発表を見届ける。発表前になると必ずそうなのだが、他の発表者のレベルが嫌というほど高いものに感じる。
まるで自分自身の発表が稚拙なのではないかという疑いを持ってしまうのだ。
けれども、今私が抱えているパソコンの中の資料は、私だけで作ったものではない。
ここにいるチームメンバー全員で作り上げたものなのだ(先生にも一応目を通してもらった)。
決して失敗はできない。
発表は、私と梨奈が行う。梨奈は補助として主に資料スライドを進めるだけだが、私より不安そうな顔をしているように見える。
でも、大丈夫だ。
発表の前には、入念に資料の流れをチェックしたし、練習ではミスがないレベルまで仕上げているのだ。あとは、発表するだけだ。
ついに、私たちのチームの前の発表が始まる。座っている席から立って、ひな壇にゆっくりと歩いていく。
心臓が高鳴る。マイクの前に来ると頭が真っ白になりそうだ。最前列では、審査員の教授たちが厳しい目つきでこちらをにらんでいるようにも見える。
ええい、どうにでもなれ!
私たちの発表が始まった。
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