あとがき

この物語を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。


『静謐な世界』は、「誰かの記憶に残ること」「存在するとはどういうことか」をテーマにした、ささやかな純文学です。物語は淡く、静かで、時に寂しく見えるかもしれませんが、私にとっては「喪失」を描きながら、確かにそこに残っていくものの強さと優しさを信じた作品でもあります。


アキとミユ、ふたりの少女が交わした言葉の少ない時間には、私たちの誰もが持っている“誰かと繋がっていたい”という祈りが宿っています。声にならない想いが、風や雪や絵の線のなかで、そっと息をしている——そういう物語を目指しました。


物語の結末が明るいものかどうかは、読む人それぞれの心の静けさにゆだねたいと思います。


この本が、あなたの心にそっと雪のように降り積もってくれたなら、これ以上の喜びはありません。


ありがとうございました。


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