第2話

金髪ギャルと底辺インキャなこの俺が関わることになるなんて高一の入学式の最中、

1ミリ足りとも思ったことなどなかった。

俺は淡々と一日一日を平穏に過ごし、そして高校を卒業し、苦しい家計を助けるべく、

高卒でどっかの工場勤務とかでLINE工になる予定でいた。

そう。あの、YouTubeで活躍してる、あ、いや、俺は将来的にそんな有名な絶望ライン工みたいになれるとは思ってないが、日々、

日の当たらない工場内で、そう、淡々とコツコツと作業し、とはいえ、ちゃんと社会保険も完備されつつ、まぁ、生活費を母ちゃんに渡せるくらいの慎ましやかな生活を夢見ていた。そう、高校一年生にして、そんな未来を夢見ていたんだ。

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