第7話「炊きたての静寂 ~村と豚と、たまに味噌汁~」
本日最後の夜21時05分の投稿じゃ👍
良かったら、読了後、いいね&コメント貰えると嬉しいのじゃ~~✨✨
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ミソッカスたちとの死闘を終えた翌朝。
チャーくんは、ぐったりと村の広場に寝転んでいた。
青空、漂う味噌の残り香。
その横で、セイラが豆を煮ている。
「なぁ……なんか、平和すぎねぇ?」
「村なんて、だいたいこんなもんよ。モンスターがいなけりゃ、畑と日常。」
チャーくんは鼻の穴をふくらませ、ぐっと深呼吸する。
「……この香り、何だろ。どっか懐かしい。母ちゃんが作ってた焼き豚ラーメンの、湯気の匂いみたいな……」
「それ、たぶん“炊き立ての米”の匂い。」
「あーそれだ。」
そんな静けさの中、村人の子どもたちがチャーくんの元へ駆け寄ってくる。
「チャーおじちゃん!チャーおじちゃん! あれやって〜!」
「えっ、なに?」
「昨日のアレ!“焼豚占い”!」
「えぇ!? あれノリで言っただけだったんだけど……」
「いいからやってー!うちのお父さん、昨日“トロける未来”って出て喜んでたよ!」
(出たな、適当なワードの副作用……!)
仕方なく、チャーくんは葉っぱと棒で即席の占い道具をつくる。
「よし、いくぜ!今日の焼豚運勢、ズバリ──
“じっくり煮込む日”だ!
焦るな!煮崩れは旨味!
いまは動くより、出汁が出るまで内面を温めるんだ!」
「わぁあああ!!!」
「お母さん!煮込んでー!!」
セイラが苦笑しながら言う。
「なんか……板についてきたわね。」
「まぁな。でも……正直、これでいいのかなって思う。」
「何が?」
チャーくんは、焼きたての湯気の向こうを見ながらつぶやく。
「オレ……“焼かれて生まれた”とか、“選ばれし脂身”とか言われても、正直まだピンと来てないんだ。
でも、この村の子たちの顔とか見てるとさ……
“こういう時間”を守るために何かしたいって、思えてきたんだよな。」
セイラは、その目をじっと見つめた。
「それでいいと思う。
大義なんて、最初はなくていいの。
目の前にあるものを守りたいって気持ちこそ、いちばん“肉厚”よ。」
「……肉厚、か。」
そこへ村長がやってくる。
「チャーくん、これを──君が倒したミソゴーレムの欠片からできた“味噌石”だ。
これは……何かを見通す力を秘めているらしい。」
「“味噌石”……?」
チャーくんは、石を見つめる。
その断面は、まるで脳みそと脂肪をミックスしたような不気味な模様……なのに、どこかあたたかい。
ふと──
「……なんか見える。あれ、村の外? あれ、世界……?」
まるで占いのビジョンのように、彼の視界がふわっとひろがる。
人々の笑顔、涙、街の炎、そして──
「……チャー、何か見えたの?」
「……ああ。わかった気がする。
オレ、ただの“焼豚”じゃない。
“見通す焼豚”なんだ。」
「急に自己紹介が厨二になった。」
「占い、マジでやっていけるかもしれない……!」
焼豚占い師チャーくん、誕生の瞬間だった。
つづく
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どうも、焼豚の神です!
最後まで読了、ありがとうございます。よろしければ、良いね&フォロー&コメントを頂けると今後の執筆の励みになります✨✨
明日は、日曜日!
朝7時05分、昼12時05分、夕方17時05分、夜21時05分の四回投稿じゃ👍
第1回目の投稿は朝7時過ぎじゃ👍
次話:第8話:「炎と涙のフレイバー編:俺たちの“熱源”」
その次の月曜日からはいつもと同じ朝7時05分の投稿に戻るから気をつけるん
じゃよ✨✨
次回も脂ノリノリで配信します🐽
また、公式Instagramを脂マシマシで配信中!
ストーリーではまだ出てきていない、これから出てくる焼豚(ジュージュー)キャラクターたち脂ノリノリで動き回っています👍
良かったら、公式Instagramにも遊びに来ておいでませ~~~!
https://www.instagram.com/chaasyuu_uranai/?locale=ja_JP
では、また脂力が満ちる頃に、お会いしましょう。バイナラ👋
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