第11話 ◇関係を解消したい上司と解消したくない女

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浮気相手が直属の上司だったこともあり、LINEで連絡をとったりしてと

いうようなことをして痕跡を残すようなこともなく、そしてまた休日に

会ってデートをしたりすることもなかったので、唯はふたりのことは

絶対バレないと思っていた。


渡辺は着任したばかりで、つまみ食いする相手石田唯にまさかの社内に

婚約者がいるなどとは知らずにいたわけだが、流石に3か月を過ぎた頃

そのことをどこからか知ることになる。





大石の存在を知った渡辺はすぐさま、石田にもう付き合いをやめようと

提案する。


石田は自分渡辺が既婚者だと知った上で誘いに応じてきたため、彼女も

所詮自分とのことは遊びだろうと渡辺は考えていた。


だが、恋人の存在を知った自分が付き合うのはもうやめた方がいいと提言した

にも関わらず石田は止めたくないと言う。

いつの間にか渡辺に心を持っていかれた唯は、結婚するまではこの関係を

続けたいと訴えるのだった。


渡辺にしてみれば、若くてきれいな子だからつまみ食い程度に手を出したまでで、

6か月も遊べたことだし、もしも恋人の大石に知られたら同じ会社の人間なので

面倒になることは目に見えている。


自分には40才手前とはいえ、キャリアウーマンでしっかり者の美人妻がいる。


自身、浮気者ではあるが、自分の妻と別れる気など毛頭ない。

なので、先で揉めることはしたくないのが本音。


それに浮気相手は自分の部下で、その恋人も部署は違えど同じ会社の人間なのだ。

下手をすると首になるかもしれない。


渡辺は、なんとしても石田を説き伏せ、ここは何とか別れるしかないと考えた。

時は、ふたりが付き合いだしてから半年が過ぎようとしていた。


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