第5話 精霊4氏族ワールド 1【ネタバレあり】
本来、裏話というか設定解説用に設けた場所なのに、全く本来の目的の話を出していませんでした。
まだ本編も発表していないのに、細かい設定書いてもな?という気持ちがあってのことでした。
『雪の国、最後の王太女』は出していますが、この話は外伝の位置づけなので、あまり設定にこだわらなくても読めてしまう(と、思っています)ので……
ようやく、「精霊4氏族」がメインになる本編の『水の国、揺らぎの果てに未来を拓く軌跡の物語』を始めましたので、世界観の設定の裏話解禁です。
あっさりかくと、『水の国、揺らぎの果てに未来を拓く軌跡の物語』のプロローグに書いたことが全てです。
プロローグ
https://kakuyomu.jp/works/16818622175526515889/episodes/16818622175526531600
だと話が終わってしまうので、本日はなぜこの『精霊“4”氏族』と、四つの氏族なのかの理由と、各氏族の見た目設定と国の雰囲気を書きます。
このさき、本編では結構「見た目からどこどこの民と分かる〜」という記載が増えるはずなので、知っておくと読み進めるのが楽になるかも知れません。
『精霊4氏族』という記載。英数字の「4」はわざとです。
小説では、数字は漢数字で書く、がお作法なのはわかってますが、わざと異質感を出すために英数字、しかも全角を使っています。
4氏族は、風、水、土、火の四つの要素で構成されます。この四つは、わかる方も多いと思いますが、星占いの星座のエレメント由来です。
※星座占いでは、十二星座は風、水、土、火の四つのグループに分けてある程度類型化することができます。もちろん、相性の良い組み合わせ等々色々あります。
ガキンチョのころ、星座占いにはまっていた痕跡ですね。
で、この四つのカテゴリで民族のほとんどを類型化できる、と考えたときに、外見も類型化できるはずだよな、と単純に考えて、それぞれの民族の外見も考えました。
風:透き通る白い肌、ウエーブの金髪に碧眼
水:象牙色の肌、ストレートの黒髪に黒い瞳
土:未設定
火:赤銅色の肌、ストレートの赤茶の髪に鳶色の瞳
土が未設定……。浅黒い肌、カーリーな黒髪と黒い瞳、かなあという構想はあれど、当時は土の民が登場する話を作っていなかったので、たぶんあまり突っ込んで考えていなかったと思います。
国の雰囲気は
風:流浪の民
水:古代オリエント、水路はベニスをイメージ
土:設定なし
火:古代エジプト
またもや設定のない土の国……
上に書いたとおり、土の国関連の話を書くつもりがなかったので、未設定でも別にいいや、と思っていたのですが……
ここ最近、こうやって話を書き進めていたところ、『水の国、揺らぎの果てに未来を拓く軌跡の物語』が完結したら、今度は水の国×土の国をやる着想を得てしまいましたので、設定、今度こそ考えねばと思っています。
少し話がそれました。
この四つのエレメントをもとにした世界観、中でも水の国の設定は、当時読んでいた前田珠子先生の『カル・ランシィの女王』シリーズの影響が大きいです。民族の見た目は、はっきりと挿絵に影響されたと思います。
そして、最近気が付いたのですが、水の国が古代オリエント、火の国が古代エジプトというのは、漫画ですが篠原千絵先生の『天は赤い河のほとり』の国と組み合わせが同じになっています。『天は赤い河のほとり』は、古代オリエントのヒッタイトとエジプトの史実上の実際の争いを下敷きにした世界観を使われています。
言い訳をすると、『精霊4氏族』の設定を考えたのは高校時代、『天は赤い河のほとり』を読んだのは、子どもの育休中なので、時系列的に真似したわけではないのです。なのに同じになったのは、おそらく、世界史の授業の刷り込みなんじゃないかと思っています。世界史で習った古代オリエント史と古代エジプトの話は、おそらく無意識の領域に住み着いていて、水の国をオリエントの設定にしたときに、対立する火の国を無意識にエジプトにしたのかな?と思っています。
書きたいことの十分の一もかけてないのですが、物語の進行上、見た目と国の雰囲気、で一旦止めます。
本来は何を書こうとして、この設定ができたかは、また次に!
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