King
「やぁ!諸君」
そう言って、片手を上げて、会議室に入って来た中年の男。
グレーの髪に、左目グレー、右目ゴールドのオッドアイの瞳。
この男がsecret(スクレ)の創立者であり、世界NO1のハッカーkingである。
kingの登場に、その場に居た5人は椅子から立ち上がり、頭を下げた。
「各自頭を上げて座ってくれたまえ」
kingの言葉を聞いて、頭を上げ、再び椅子に座る5人。
この会議室では、kingに名前を呼ばれた者以外は、言葉を発しないのが、暗黙のルールになっている。
kingは1人1人の顔に、視線を移しながら言葉を口にした。
「君達が此処に来てから、数年の月日が流れた。
その間、君達は、私が出した課題を次々と見事にクリアし、私が想像していた以上に成長してくれた。
また、時には私が指示する前よりも早く行動し、素晴らしい成果を発揮してくれた。
訓練の場所を、スラム街にした事には驚かされたが、私は君達を誇りに思う」
Kingはそう言った後、スクリーンの電源を入れ、左手に指示棒を持つと、スクリーンの横に立った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます