ワールドキング
ぱるぱる
第1話
俺はごく普通の高校二年生だ。
勉強も運動もパッとせず、話せる友達は少ないし、もちろん彼女なんているはずもない、家に帰ればアニメを見て、ネトゲの世界に潜る生活、まぁ普通に楽しい人生だ。
それに自分で言うのはあれかもしれないが結構顔はイケメンな方だと思う。
そんな俺は今学校に忘れ物をしてしまった為アホほど遠い4階の教室を目指して地獄の階段を上っている。
「あっ——」
俺は階段を踏み外した、
まさか本当の意味で地獄の階段になるとは思ってもいなかった。
俺は思いっきり頭から落ちた。頭がアホみたいに痛い、気持ちも悪くなってきた。
次の瞬間、俺の視界はぐるりと反転し、自分の身体が動かなくなっていく
マジか俺はこんなくだらない理由で死ぬのか…
お母さん多分笑っちまうんだろうな…
俺はそんな事を考えながら少しずつ意識を失っていくそして俺の魂だけが上に落ちていくそんな感じだ
校舎も夕日も、遠ざかっていく。
あぁ来世では可愛い彼女がいて、楽しい人生を送りたいなそんな事を思った瞬間――
「うわああああああああっっ!!?」
俺の魂が何かに吸い込まれいく、失いつつあった意識も完全にハッキリし今起こっている状況を飲み込めないまま俺はその何かに吸い込まれた。
もしかて異世界転生ってやつか!俺は飲み込まれた後めちゃくちゃ期待した。
異世界転生ならやっぱりチート能力が欲しいな手を振るだけで無限の剣を降らせたりして無双したり、
俺のステータスだけ全てMAXだったり、もしかしたら凄い巨乳のお姉さんと2人きりで冒険したり…いかん無いはずの股間がムズムズしてきたぞ
あぁなんだか楽しみになってきた。そして俺はそんな期待をしながら心の中で目を閉じ意識を失った
目覚めると辺り一面草でいっぱいだった。
俺は嫌な予感がした、まだチート能力をくれる神らしき人にはあってないし目覚めた場所が豪邸でもない、
しかも見た目はいつも通りの俺だ。なんなら異世界に来たのかすらわからない。
だが俺はここが異世界だとすぐにわかった。
上を見上げると空には雲ではなく島のような物がいくつも浮いている
言うなればインフィニティラ○ュタだ。
そしてもう1つここが異世界だと確信した理由がある
それは上半身が狼で下半身が馬の化け物が俺の方をずっと見ていたからだ、
俺は2パーセントの淡い期待をした。
もしかしたらこの怪物がこの世界を案内し、俺にチート能力を授けてくれる奴かと思いたい。
だがその2パーセントの淡い期待は、ドンドン可能性を失っていく、その化け物は目を鋭くし、口を大きく開き、こちらに近づいてくる。
終わった…多分俺が人類で初めてだろう異世界に転生した瞬間わけも分からず死んでしまうのは、
そんな事を考えながら俺は全速力で走り回った、生きたい、さすがにこんな早くは死にたくない、
この瞬間俺は今までの人生の中で1番速かっただろう
(7.52秒)
だが化け物の方が速かったもう化け物の口が俺を食い殺せる所まで近づいていた。
その瞬間、どこからか人の声がした。
「大丈夫か?待ってろよ今助けてやるぜ」
俺はその声の方を見た
そこには赤髪のいかにも主人公って感じの奴がいた。そいつは狼と馬の化け物の方に向かっていった。
まさか俺なんかの為に命を張って助けてくれる人がいるとは俺は感動しながら化け物から距離を離した。
けどあの化け物を倒せるのか?俺は心配になった、もしかしたら俺なんかのために死んでしまうかもしれないそう思うと心が苦しくなった
だがその心配は必要なかった。
赤髪の少年は、化け物に向かって
「悪いが一発殴らせてもらうぜ 『熱拳ねっけん』!!」
赤髪の少年の手が真っ赤に燃える!正にフィンガー!
化け物の身体目掛けて渾身の一撃が炸裂した。それを食らった化け物は一目散に逃げていった
俺は助かったのだ、あの赤髪の少年のおかげで、俺は決してホモではないが男に惚れるっていうのがわかった気がする。
俺が安堵し座っていると赤髪の少年が近づいてくる
「お前、なんで1人ででナハラの森なんかに入ってるんだここら辺は"ホースウルフ"の群れがいて危険なんだぞ」
ホースウルフ…さっきの化け物の名前か安直だな
いやそん事よりこの世界について色々教えて貰わなきゃこの先、生きていける自信がない!
「助けてくれてありがとう、俺の名前は…」
あれ…なんでだ
自分の名前が言えない、いや"わからない"
もしかして階段から落ちたのが原因か…?
少年がキョトンした顔で?マークが頭に出ているのがわかる
「んー?お前もしかして記憶がないのか?」
いや記憶はある…はず好きなキャラの名前も言えるし
通っていた学校の名前もわかる……ただ自分の名前だけが思い出せない
「まぁナハラの森ここは危険だからひとまず移動しよう」
少年は名前を教えてくれた。アレス・バレト
下が日本で言う苗字みたいなもので、上が名前らしい
そして俺はこのアレスに今までの事を話した
名前がわからない事とこの世界に転生した事、その他色んな事を
彼は俺が言った事を信じてくれた
「けど名前が分からないのは不便だな…なんか仮の名前を作ろうぜ」
確かに名前がないとこの先大変だろう
俺は何かいい名前はないか考えた、
かっこいい厨二病的な名前を考えたりした。
けどなんか恥ずかしいからとりあえず
ライスと名乗る事にした。俺のゲームでのプレイヤーネームだ。
そしてその後も色々な事を話した。
こんなに人と会話をしたのは久しぶりで楽しかった
「よし着いたぞ!ここが俺の住んでいる村 "タリス"だ」
その村は、よくRPGとかに出てくる THE 最初の村って感じだ。おばあちゃん家を思い出す。
だが人の気配がしない アレスと俺以外の声が全くしないのだ
「なぁ、アレスこの村は何人で暮らしているんだ?」
「俺以外はいないよ、みんなどこかに行っちまった!」
アレスは少し無理して笑っているような感じだった。
それにしても多くの疑問が生まれる
なぜアレスはまだこの村にいるのか、村の人たちはどこに行ってしまったのか
俺は少しだけ考えたが聞いた方が早いなと思いアレスに聞いてみた。
「アレス、聞いてもいいか?なんで村の人たちは…」
「俺の家に案内するよ、ほらこっちこっち!」
上手く遮られたような気がする
あまり、したくない話なのかもしれない
俺は酷い事をしたなと思いながらアレスの家に入った。
入った途端アレスが話し始めた
「村の人たちは、みんな上の島を目指し始め、この村を旅立った、俺も一緒に行くはずだったがみんなは俺の炎の能力を恐れて置いていったんだ……多分だけど」
そうかそんな過去があったのか…
けどなぜ上の島を目指したんだ?そう思っていると
「今この世界は下の島がどんどん崩れる現象…星殺し(ルビス)が起きているんだ」
と、アレスが答えてくれた。
星殺し(ルビス)か…
まさか転生した先の異世界がこんな大変な世界だったとは
「で?今俺たちがいる島は大丈夫なのか?」
「いや、明日には星殺し(ルビス)で、パァ…かな」
「………んぇ?」
今なんて言ったんだ明日でパァ?
つまり俺は明日、星殺し(ルビス)でぽっくり逝っちゃうのか?
いや、まずぽっくり逝けるのか?
そんな事はどうでもいいだろ俺、とにかくここからすぐにでも脱出しなきゃだろ
俺はめちゃくちゃ慌ていた
「大丈夫!、俺の船で今日この島を離れるからな」
アレスはそう言って家の外に連れ出した
そこには、ボートぐらいの大きさの……船?があった
俺が想像していた船とはどこか違った
フォルムこそ船っぽいが翼があり、後ろにはブースターがくっついてた
「これ動くのか?」
「…多分!」
えっ…テストしてないの?
もし動かなかったらあなた死ぬわよ?
アレスは大丈夫、大丈夫って感じだ
ドンッ!
なんだ!ものすごい音だ、それに凄く揺れる
もしかして………
俺はアレスの方を見た
アレスも俺の方を向いた
目と目が合う
「「星殺し(ルビス)だぁ!」」
アレスと俺は急いで荷物を船に運び
すぐに船に乗った
「いくぞ!ライスしっかり掴まっていろよ」
頼む、俺はまだ死にたくない!
動いてくれ!神様、仏様、アレス様!
船にエンジンが着くと同時に島が割れる
その瞬間、物凄い勢いで島を離れる
「間一髪だったな!ライス!」
俺の異世界転生はここから始まった
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