好きな人の為に超難解大学を目指す事になった
風間 シンヤ
第1話
私、
(しかも……なんだかフワフワして柔らかくて気持ちいい……)
マシュマロのような雲らしき物に沈み込むように眠る私。あまりのフワフワ柔らかさに脳が蕩けてしまいそう……
「あぁん♡」
ん?なんかとても艶めかしい声が……気のせい……だよね?私はやはりフワフワの柔らかさの心地良さにもう一回吸い込まれように触れると……
「やあぁん♡」
今度はハッキリと艶めかしい声が私の頭に入ってくる。私は流石におかしいと思い、覚醒し目を開けると……
「んなぁ!!?」
私の隣にはとんでもない美少女が眠っていた。しかも……全裸でだ。そして、私はこの美少女の事をよく知っていた。
「な……!?な……!?何で
私の隣で眠っていたのは、この国の4大財閥家の一つ、
輝夜は私の叫び声にようやく目が覚めたのか、目を軽く擦りゆっくり起き上がり私の方を見る。
「ん〜……歩……うるさいよ……」
「あっ、ごめん……騒がしくしちゃっ……って!?そうじゃなく!?服!服!!着て!色々見えてるから!?」
そう。輝夜は今全裸。起き上がれば当然見えちゃいけない物が見えちゃう訳で……私は必死で目を閉じて服を着るように訴える。
「ん〜……?服……服……?」
が、当の輝夜はキョトンとした表情で首を傾げ(目を閉じてるが長年の付き合いで察した)、しばし沈黙した後、ポンと手を打った。
「やっぱり暑いと思って脱いだから私の部屋だ」
「ちょっ!?またですかッ!!?」
輝夜は寝る時暑いと感じ着ている物を脱いで全裸で寝る癖がある。しかも、最終的にまた寒いと感じ暖を求めて私のベッドに入ってくるのだ(輝夜談)。
「と!?とにかく服を!!?」
「だから、服は部屋」
「あぁ〜!?もう!じゃあ、私の服を……」
「歩!朝っぱらから何を騒いでるの!?」
すると、私の叫ぶ声が聞こえたのか、私の叔母である南原
「歩!!!あんた!一体何をしてるの!!?」
何故か私が怒られた。まぁ、何も知らずこの状態だけを見れば仕方ないんだけど……理不尽だ……
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