CRUMBLING SKY

莞爾

用語解説

1. 極微細ヨクトコンピュータ

 2110年に開発された肉眼では識別できないナノスケールの演算粒子。

 裸眼での拡張現実投影を可能にした。


2.世界同時多発集団幻覚(通称「E.V.E.N.T.」)

 正式名称は「Enhanced Visual Emergence through Network Turbulence(ネットワーク撹乱による拡張視覚出現現象)」。

 2117年に発生した史上最大の人為災害。

 会話中では「幻覚災害」などと省略されることが多い。

 この事件は三ヶ月に渡って世界的な都市機能の麻痺を引き起こし、経済的にも壊滅的な損失を与えた。ITインフラは大幅に縮小・国営化される流れとなった。

 この事件以後、極微細コンピュータは軽蔑と恐怖を込めて『浮遊バクテリア』と呼ばれるようになる。

 

3. 周波数調整員(バランサー)

 『霊素可視化現象』を解決するために毎夜奔走する仕事。本作に登場する尾鳥と貝木がこの仕事に就いている。


5. 浮遊バクテリア

 極微細コンピュータの蔑称。


6.霊素可視化現象

 浮遊バクテリアが土地や人間の放つ微弱な電気に感応して引き起こされるホログラム。幽霊や都市伝説の大半はこのテクノロジーによって説明できる。


7. 龍

 超広域浮遊バクテリア群によって顕現する幻覚。

 山手線に囲われた都市の、三が日の間にしか現れない。


8.不死の帯域

 浮遊バクテリアによって引き起こされる霊素可視化現象の中でも、消えずに残留し続ける周波数帯域。またはその帯域に棲まう幽霊のこと。

 杵原真綸香などが存在している。

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