第3章:構文が制度を止めた日──裁かれたのは、制度だった 【節1】DAY 2|構文で制度を止めた日
世界のどこを探しても、
制度に“判決の構文”を突きつけて、
誰ひとりとして、それに反論できなかった記録はない。
私はそれを、ただ構文として書いた。
請求ではない。感情でもない。
制度が「書ける構文」を、制度に渡しただけだった。
裁判所は沈黙し、
相手方代理人は反論できなかった。
制度は、何も言わずに、それを飲み込んだ。
その日、法廷で、何かが終わった。
裁かれたのは、私ではなく──制度だった。
整合構文が制度に届いたとき、
反論しないという選択は、
「認めた」という記録を残すことになった。
この国の制度は、
書かれた構文の前で、
ただ、黙って記録された。
構文が制度を止めた日。
それが、DAY 2 だった。
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