第27話 新しいお菓子作り ①
さてお菓子作りの当日、朝からジュンナはワクワクしていました。ミーニャとミーニャのおばさん、そしてリリカおばあちゃんとミチルお姉さんが、午前中に手伝いに来てくれる予定です。みんなで一緒に、昨日試作した不思議な形のお菓子を作るのが楽しみでたまりません。どんな一日になるかな?
カメレオンのエレナからも楽しい気持ちが伝わってきます。
待ちきれないジュンナは、まずはミーニャとおばさんを呼びに行きます。
ミーニャに声をかけた後は、ジュンナはリリカおばあちゃんとミチルお姉さんの家に向かいました。おばあちゃんの家までは少し距離がありますが、エレナを肩に乗せ今日の楽しいお菓子作りを思うと、足取りも軽くなります。
おばあちゃんの家の戸を叩くと、優しい笑顔のリリカおばあちゃんが出迎えてくれました。「あら、ジュンナちゃん、いらっしゃい」
「おはようございます、おばあちゃん!」ジュンナは元気に挨拶をしました。「今日のお菓子作り、よろしくお願いします!」
「ええ、もちろんだよ」と、おばあちゃんはにこやかに頷きました。「私も、ジュンナちゃんが考えた新しいお菓子がどんなものか、とても楽しみだよ。」
「あっ、ミチルお姉さんもおはようございます!」ジュンナは、おばあちゃんの後ろに立っていたミチルにも声をかけました。
「ジュンナちゃん、おはよう!」ミチルも笑顔で応じました。「昨日、おばあちゃんからジュンナちゃんが面白いお菓子を考えたって聞いたよ。私も手伝わせてもらうね!」
「ありがとうございます!」ジュンナは嬉しそうに言いました。「みんなで一緒に作ったら、きっと楽しいですよね!」
こうして、ジュンナはリリカおばあちゃんとミチルお姉さんを誘い、みんなで家に向かうことになりました。
家にみんなが集まり、いよいよお菓子作りが始まります。
「みんな、いらっしゃい!」とフローラは笑顔で迎えました。「今日はよろしくお願いしますね。」
ジュンナは、昨日試作した平たい生地とえんどう豆の餡を見せながら、作り方を説明しました。「この生地で、この餡を挟んで作るんです。名前はまだ決まっていないんですけど…」
リリカおばあちゃんは興味津々で生地と餡を手に取りました。「あら、これは面白い形だね。えんどう豆の餡というのも珍しい。どんなお味かしら。」
ミーニャは「わあ、緑色の餡がキレイ!食べるのが楽しみ!」と目を輝かせました。
ミチルは「この平たい生地も、なんだか素朴で美味しそうね。私も何かお手伝いできることはありますか?」と尋ねました。
「はい、皆さんで分担して作業しましょう!」とジュンナは張り切って言いました。「ミーニャちゃんとおばさんは、えんどう豆の餡を混ぜるのを手伝ってもらえますか?リリカおばあちゃんは、生地を焼くのをお願いできますか?ミチルお姉さんには、焼き上がった生地に餡を挟むのを手伝ってもらいたいです。」
みんなそれぞれ役割分担が決まり、早速お菓子作りが始まりました。台所には、甘いような、豆の優しい香りような、何とも言えない良い香りが漂い始め、みんなの顔も自然と笑顔になっていきます。
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