1日目 5月15日(木)

今日というか、昨日はいつものように寝付けず結局寝たのは窓が明るくなってきてからだった。それまで4、5時間あっただろう。何をしていたかというと、まず、オーディオブックで四畳半神話大系を聞いていた。つぎに、山椒大夫を電子書籍で読んだ。今君はこう思ったであろう。「いや、電子書籍を読むから寝られなくなるのだ。」ごもっともなことである。しかし、この時には私は悟っていた。諦めたのだ。あぁ、もう寝れないな、と。これが英断であったと私は思う。だって山椒大夫、面白かったから。それから昼過ぎにぬくぬく起きてきて、用意された昼食を食べて、薬を飲み、勉学から背いて横たわっている。この薬というのは痔の薬と、もう10年にもなる持病の薬である。これは血圧を上げてくれたりするらしい。お陰様で1日13錠。ジブリに出てくる病弱なキャラクターそのものである。しかし、傍から見れば私には儚さや透明感、美しさ等の良さは微塵もないので雲泥の差であり、私が良いのは痔ぶりだけである。暑くなってきてこの頃かなり気分が悪い。それ故に、ふきのとうと行動を共にするのは難しい。「ふきのとう殿、近年春は無くなりつつあります。無理にとは言いませんが冬に興味が湧きましたらご連絡ください。」と全国のふきのとうに伝えたい。厳しい冬とよく言うが私からしたら寛大な冬なのだ。去年の自分が普通に通学していたのが信じられない。このように私は、暑さに異様に弱いところがあり夜行性で直射日光にも弱く、四捨五入したら吸血鬼のような属性である。厨二病心が疼く。己の左手も疼きだす。しかし右利きであるので左手に出番はなかった。よし、洗濯物を取り込むついでに新鮮な空気に触れてから勉強するぞ!

We can do it!(ちなみにこの言葉は私が卒業した小学校のスローガンでもあった。生徒会長が考案したものであったが、校長が我が物顔で決めゼリフのようによく言っていた。)

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