まもり まもられ
よよくぬ
1
優希「気にするほどじゃないだろ。単位は取れる範囲だし」
菜津「そんな事言ってテスト前に過去問集めてあげたり範囲教えてあげてるのは誰だろなー」
優希「はい、菜津様です。
いつもありがとうございます」
菜津「よろしい。
この合宿に参加するか、食べ放題奢るか、選んでもらおうか」
優希「…拒否権は?」
菜津「奢ってくれるって?
やったー、どこの高級ホテルレストランのビュッフェにしようかなー」
優希「わぁーったよ。
…合宿行くよ」
菜津「ちぇー...。
んじゃ、今週末朝に大学前集合ね。
メンツは当日わかるよ」
優希「まじかー」
――――――――――
大学前…
優希「メンツ伏せるから知らん奴いるかと思ったら、やっぱりいつメンじゃねーかよ」
当日、集まったのは優希と菜津だけではなく、
菜津「当たり前じゃん。
そんなに人脈無いよ私」
光「
優希「まじか。
1番成績いいから教える役で期待したのに」
菜津「役不足で悪かったな」
優希「…使い方あってるか?」
怜悟「いいからみんな車乗れー。
ほぼ運転の為だけに呼ばれたオレに配慮しろー」
詩恵歌「…1番乗り」
――――――――――
道中の車内…
優希「んで?どこまで行くんだ?」
菜津「光んちの別荘」
優希「え?光の家そんな金持ちだっけ?」
光「厳密には私のお爺さんの別荘だよー」
菜津「それにね、出るらしいんよ」
優希「なにが?」
詩恵歌「…出ると言ったら幽霊…定番」
優希「まじかー」
光「その辺の調査も兼ねてるんだよー」
優希「夏の怪談にはまだ早くね?」
菜津「呼んだ?」
怜悟「おーし、とりあえず近場のスーパーに着いたぞー。
休憩も兼ねて買い出しするから降りるぞー」
――――――――――
買い出しを終えて…
優希「そういや、料理出来るやつ居たっけ?」
全員「………」
優希「あれ?俺だけ?」
菜津「刃物こわい」
光「火こわいー」
詩恵歌「…ナマモノ…嫌...」
優希「ダメダメじゃねーか!」
怜悟「オレも出来なくは無いから男性陣だけかよ」
優希「何の為の合宿だっけ…?」
光「え?遊びじゃないのー?」
優希「菜津、なんて言ってこのメンツ集めた?」
菜津「え?今週末暇な人。皆遊ぶ気しか無いよ?」
優希「強化合宿とは...」
怜悟「大変だなー優希」
菜津「怜悟も成績良くない…と言うかもっと悪いから遊ばせないよ?」
怜悟「…車止めて帰っていい?」
光「料理係兼足係を帰すわけないよー?」
怜悟「こわ」
――――――――――
昼過ぎ…
怜悟「はぁ…ついたぞー」
光「運転おつー」
菜津「おー!テニスコートあるー!」
詩恵歌「…車の鍵かして?」
怜悟「ん?ほい」
渡された鍵を胸元に隠す詩恵歌。
詩恵歌「…これで勝手に帰れない」
怜悟「しまった」
光「シエないすー」
優希「ほら、バカやってないでまず別荘ん中行くぞー」
――――――――――
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