午前二時の診察室
一憧けい
文学フリマ東京40選り
第1話 ”お薬出しておきますね / またたび七転”
文学フリマ東京40で購入してきた本を読む。タイトルは”お薬出しておきますね”作者(集団)は法政大学日本文学研究会のOBOGまたたび七転。
無論の事タイトル買いだった。
良医たる私に”お薬”の一言は目を引いた。
どんな薬を出しているのか処方を確かめておかなければならない。
そんな衝動に囚われた。
ラッド法で最初と最後にスポットを当てた。先ず、”編集後記”を見た。
それでこの文庫本サイズの本が架空の病気を題材にしたアンソロジーだと知った。”編集後記のまえがきとあとがきとエトセトラ / 三真崎鶴”より。
中二病だったそうだ。厄介な病気である。
あとを引く。
最初に読んだ小説は――
暴食大好き!? 明月さん / 七條しいな
女性が主人公の短編だった。
益体が、編集後記とは対照的に、表面的には、書かれている。
此処で、logicを使って作品を解析していく手法が有ることを断ったうえで、仏弟子たたる良医の私は敢えて(基本的に)logicは使わないで仏説めいた評論をしようと思う。多分此れからずっと。
「先生――」
「ン?」
「ネタバレですよ」
「ああ。」
もう少し生きていようと思えるような、そんなアンソロジー、なはずだった。
<処方箋>
「先ず臨終の事をなろうて後に他事をなろうべし」(妙法尼御前御返事)
人は何時死ぬか判らない。だから死ぬな。生きる努力をしろ。そして笑って臨終を迎えられるよう悔いなく生きろ。その為に、仏法を実践しよう。
具体的には一切の誹謗仏法を捨て本門戒壇の大御本尊を信じ南無妙法蓮華経と唱え他人にも其れを勧めよう。
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