第33話 香澄と凛子㉝

何と凛子が朝食の匂いに釣られて起きてきたのですが、まだ眠いのか目を擦りながらも私の姿を見て驚いているようでした。

どうやら私が素肌でいることに気付いていなかったみたいです。

そんな凛子の姿に私は思わず微笑んでしまいました。

だって、こんな姿を見ることができるのは私だけですから!

そう思いながら朝食の準備を終えてテーブルに並べると先に座って待っていると、少し遅れて彼女がやってきたんです。

そして席に着くなり私に向かってこう言いました。

それは意外な一言でしたが、同時に嬉しくもある言葉でもありました。

なぜなら、私も同じことを考えていたからなんです。

だから、迷わず即答しました。

こうして私達の共同生活は続いていくことになりました。

そして、それは今まで以上に甘くて幸せな毎日になるでしょう。

でも、それと同時に嫉妬や不安などのネガティブな感情も生まれてくることでしょう。

それでも、きっと大丈夫だと思うのです。

なぜなら、私達はお互いを深く愛し合っているからです。

だから、どんな困難が待ち受けていようとも乗り越えていけるはずです。

そのことを信じて、これからも二人で支え合って生きていこうと誓ったのでした。

その後、私達はお互いの気持ちを確かめ合った後、改めてキスをした。

その瞬間、胸がキュンとして、心が満たされていくのを感じた。

そんな幸福感に浸っていると、不意に彼女が私の手を握り締めてきた。

その温もりが心地よくて、思わず微笑んでしまう。

すると、彼女は私の耳元に口を寄せて、そっと囁いた。

それは、とても可愛らしい声で、私の心をドキドキさせた。

私は、彼女の言葉に応えるように、優しく微笑み返した。

それから、私達は、お互いの体を抱きしめ合い、愛を確かめ合った。

それは、とても幸せな時間で、いつまでもこうしていたかった。

そんな時、突然彼女が私にキスをしてきた。

突然のことに驚いたが、すぐに受け入れた。

そして、そのまま舌を絡ませ合う濃厚な口づけを交わした。

その瞬間、私は頭がボーっとして何も考えられなくなっていた。

それほどまでに彼女の唇は柔らかくて気持ちよかったのです。

そんな私を見て彼女は嬉しそうに微笑んだ後、さらに激しいキスを続けた。

やがて息苦しくなって一旦離れると、今度はお互いに見つめ合い、再び唇を重ね合った。

「凛子とキスすると幸せ」

と伝えると、彼女も笑顔で答えてくれた。

その後も私達は何度もキスを繰り返した後、ようやく落ち着きを取り戻した時、不意に彼女が口を開いた。

「ねぇ香澄、この前ね、香澄が仲良く他の女性とお話しているの見かけたよ」

そう言われた瞬間、背筋が凍り付くような感覚に襲われた。

まさか見られてるとは思わなかったからだ。

でもどうして彼女がそんなことを気にするのか理解できなかった。

だって私と彼女は恋人同士なのだから他の女性に興味を持つはずがないと思っていたからだ。

しかし、その考えは間違いだったようだ。

なぜなら、彼女は嫉妬していたのだから。

つまり、私が他の女の子と仲良くする姿を見て不機嫌になったという訳だ。

それはつまり、私が彼女以外の誰かに好意を抱いているのではないかと考えたからだろう。

だから、私は慌てて弁解しようとしたが、言葉が出てこなかった。

その代わりに、涙が溢れ出したのだ。

そして、泣きじゃくりながら必死に訴えた。

すると、彼女は優しく抱きしめてくれた後、耳元で囁いた。

私は、その言葉を聞いて、ホッとした。

それと同時に、今まで感じたことのないほどの安堵感に包まれた。

そして、彼女に対する愛おしさが込み上げてきた。

だから、彼女を強く抱きしめ返し、感謝の気持ちを伝えた。

すると、彼女は微笑みながら、私の頭を撫でてくれた。

その優しさに触れ、ますます彼女への想いが強くなっていくのを感じた。

そして、もう二度と彼女を悲しませないと心に誓った。

だから、私は改めて彼女に告白した。

「凛子、大好きだよ、愛してる」

すると、彼女も微笑みながら答えてくれた。

「私も香澄のこと大好きだよ、一生離さないから覚悟してね」

そう言われて、私は幸せすぎてどうにかなりそうだった。

こんなにも幸せな気持ちになったのは初めてだった。

そんな私たちのやり取りを遠くから眺めている人がいたことに気付くことはなかった。

その後、私たちはお互いの愛を確かめ合うために何度もキスを交わした。

それは、とても甘くて、幸せな時間だった。

しかし、同時に不安も感じていた。

なぜなら、私と凛子の関係を知らない人たちが、私たちのことを変な目で見るようになったからだ。

特に男性からの視線が気になるようになった。

以前は、全く気にしていなかったのに、今は、その視線が怖くなっていた。

もし、彼女との関係を知られたら、どんなことを言われるか想像するだけで恐ろしかったからだ。

そんな不安から、私は人前では彼女に話しかけないようにしていた。

すると、彼女もそれを察してか、私に話しかけてくることはなくなった。

ただ、時折寂しそうな表情を見せることもあったが、それでも我慢していた。

それからしばらくして、私たちは付き合い始めて半年を迎えた。

その記念日に、彼女は私をデートに誘ってくれた。

当日、私たちは映画館に行った後、ショッピングモールを巡った。

そして、最後にカフェに入ることになった。

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