起承転結は嘘

「面白い物語は起承転結になっている」は嘘です。


正確には「物語の基本形は起承転結」


さらに分けていうと「4つのパートを意識すると書きやすく読みやすい」「おおよそ4つのパートを同じ分量を目安に書くと簡単」


つまり初心者ガイドです。しかし達人になっても使える型です。それが起承転結です。


三体っていう中国で書かれたSF小説があります。世界で3000万部売れてます。日本ではそこそこの知名度です。多分起承転結信仰のせいだと思います。


というのもこのシリーズの1巻は起起起起起承起起転みたいな感じです。中国の革命の話、異星人の暮らしぶり、科学技術の解説、かと思うと謎のテレビゲームの話。


しかも結なく終わって第2巻までそこそこ間も開きました。起承転結理論で言うと読者は関心を失くすはず。でも結果的にはきちんとおもろさがあって発売したら普通に売れました。同時期の日本の小説のどれもが小さく見えるくらい売れました。


起承転結は正しいです。でも基本の型でしかないです。物語を起承転結だけで読んだり書いたりすると置いてかれます。なぜなら特にエンタメは基本形ではない新しいおもしろさが求められるからです。


吉本新喜劇はおもろいです。でもその年のM-1の方がよくないですか?ホッとするのと、爆笑するのは違います。私はどっちも好きですが。


基本を蔑ろにしてはいけません。綺麗なフォームは大事です。でもそこからどう個性を磨くかも、常に意識したいです。


起承転結に気を付けてください!

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