見えない存在

いわくつきの旅館

春の風が心地よい日、さなえ、玲奈、幸代、雅美、そしてゆりの五人は、高校の修学旅行で古びた旅館「月影屋」に到着した。

周囲には美しい自然が広がっていたが、どこか不気味な雰囲気が漂っていた。

旅館の女将さんが言うには、「この旅館は、昔、ある事件があった」とのこと。

興味を持った五人は、夕食を楽しみながらその話を聞いた。

女将さんの話によると、旅館には「開かずの部屋」があり、そこには過去に起きた悲劇が封じ込められているという。

夜、部屋に戻ると、さなえは恐れをなしていた。

「本当に怖い場所だね…」

他の仲間たちは、そんな彼女を慰めるが

内心は興奮していた。

その時、仲良しの男子たち、雅人、武尊、瑠衣、要、優斗がこっそりと女子の部屋に入ってきた。

「おーい、何してるの？」

と武尊がニヤリと笑う。

男子たちは、旅館のいわく話で盛り上がり、「開かずの部屋」に行く計画を提案した。

「まずはトイレに行こうよ！」と雅人が言い、みんなは賛成した。

トイレへ向かうことになった。