「うちに出た“変な虫”の話」
2015年10月23日 by. ヨツギ(仮名)
どうも、ヨツギです。久々に更新します。
たいした話じゃないけど、ちょっと変なことがあったので記録のために。
先に言っておきますが、虫が苦手な人はこの先読まない方がいいかもしれません。
特に、見たことない感じの虫に嫌な想像が湧いてくる人。ほんとやめといた方がいい。
1.はじまりは天井のカサカサ音
うちは一人暮らしの1K、まあまあ古い木造アパートです。
夏も冬も虫が出ます。これはもう宿命。
でも、先週の火曜くらいから、どうも様子がおかしかった。
最初に気づいたのは夜。23時くらいだったかな?
ふと天井の方で「カサカサ」って音がしたんです。ネズミかな?とも思ったけど、
それよりも軽くて、乾いた紙袋をこすったみたいな感じ。
あと、ちょっと「笑い声」みたいにも聞こえる。いや、これは自分でも言ってておかしいのは分かってます。
でも、「カサ」って音のあとに、どこか遠くで「クスッ」って小さな笑い声が混じってた気がするんです。
2.小さい、白い、虫?
それから2日くらいして、ついに姿を見たんです。
夜、ベッドの下から何かが出てきて、壁をつたって上っていくのが見えました。
白っぽい。ピンクがかってるようにも見える。
小さい。たぶん親指の第一関節くらいのサイズ。
脚が多い。でも、あんまり虫っぽくはない。芋虫? でも、脚がちゃんとついてる。
目があった気がしたんです。
いや、そんなはずはないけど、なんとなく「見られた」って思ってしまった。
で、怖くなってスリッパで叩こうとしたんですが、そいつ、
「ふわっ」って浮いたんですよ。跳ねたとかじゃなくて、本当に浮いた。
壁から一瞬で消えた。たぶん押し入れのほうに逃げたと思う。
3.押し入れの中に“名前”があった
翌日、仕事帰りに殺虫剤を買ってきました。押し入れの奥に噴射しようとして、
ふと中にしまってある衣装ケースを動かしたら、裏に「メモ」が貼られてた。
A4の紙で、子どもが書いたみたいな丸っこい字。
「りりっか いるよ」って書いてあった。全部ひらがなで。
うちにそんな紙、あったっけ? 前の住人の忘れ物? でも、服は全部自分のだし……
ちょっとゾッとしたけど、とりあえずメモは捨てて殺虫剤を噴いた。
何かが逃げた気配がしました。押し入れの奥の板がミシッと鳴った。
でも、もう確認する勇気はなかった。
4.朝になって“音”が変わった
翌朝、目が覚めたら部屋のどこかで「カラカラカラ……」って音がしてた。
風鈴みたいな、でも乾いたプラスチックのパーツがぶつかるような音。
不思議と嫌な感じはしなかった。むしろ少し懐かしい気すらした。
でも、音は確かに「押し入れの中」から聞こえていた。
仕事に行って、帰ってきたら音はもうしていなかった。
でも、押し入れの襖が、ちょっとだけ開いてたんです。
それも、外側から誰かが開けたみたいに、指の跡が残っている感じで。
5.写真を撮ったけど消えた
これはほんとに信じてもらえないかもしれないんですけど、
あの白い虫、もう一回だけ見たんです。今度はキッチンの壁。
スマホで写真を撮った。間違いなくカメラに映ってた。
でも、ギャラリーに保存されてなかった。撮った直後はプレビューに出たのに。
その代わり、カメラロールに見覚えのない写真が一枚だけ増えてた。
うちの押し入れの写真。夜中に撮ったような暗い感じで、
奥のほうに、ぼんやりと「何か」が写ってた。
長い髪の毛みたいな。ぐしゃっとした黒い影が、布団の奥で動いてる。
もちろん、自分でそんな写真は撮ってません。
でも、削除しようとすると、スマホがフリーズして、操作不能になった。
電源を切って再起動したら、その写真はもうなかった。
6.それから
数日後、母から電話がありました。
実家の納戸で「妙な虫が出た」って。小さくて白いやつが、押し入れの隅にいたと。
わたしは何も言いませんでした。ただ、「気をつけて」とだけ伝えました。
うちの部屋からはもう、音はしなくなった。
押し入れの襖も、ぴったり閉まっている。
白い虫も、名前のメモも、もう全部、なくなった。
でも、夜になるとときどき、あの香りがします。
あまくて、粉っぽい、綿あめみたいな、懐かしい匂い。
おわりに
たぶん、全部わたしの気のせいです。
でも、「リリッカ」って名前だけは、今でもどこかに残ってる気がします。
あれは虫だったのか、なにか別のものだったのか、
もしかすると、もう人間が理解できない“なにか”だったのかもしれない。
誰か、この名前を知ってる人、いますか?
同じものを見た人、いませんか?
よければ、コメント欄で教えてください。
それだけでも、少し安心できる気がします。
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