第9話 進化発展繁栄の自由

 あなたが、好きな色の服は何ですか。


 あなたが周りを気にして、選ぶのは自由。

 あなたが周りを気にせず、選ぶのも自由。


 あなたが、好きな曲は何ですか。


 その曲は一人じゃなくても聴きますか。

 その曲は無料じゃなくても聴きますか。


 あなたには、何度視ても元気が出るスポーツ、ドラマがありますか。


 あなたは、誰かを元気にしたことがありますか。

 あなたは、誰かを感動させたことがありますか。


 あなたに、映画の原作を任せたら、どんな内容になりますか。


 その内容、現実に起こっても大丈夫ですか。

 その内容、実現したら多くの人が幸せになりますか。


 その映画の主人公は、どんな人ですか。


 その主人公にどんな試練を与えますか。

 その主人公はどんな使命がありますか。

 主人公は何を学び、どのようになったら、感動する映画になりますか。



 創造主は三十数億年かけて、いろいろな環境条件の下で、動植物を切磋琢磨させ、適応生存できた種が繁栄の極みに達しました。

 水の惑星チキュウの、更なる進化発展繁栄を加速させるべく、想像力を持つ高等生物ニンゲンを移住させ、自由を与えました。



 ニンゲンは子孫繁栄のため、動植物を補殺し、捕食して生存の糧としました。


 子孫が繁栄し、人口が増えると生きるための資源をめぐり争いが起き、グループができ、リーダーができ、上下関係ができると、自由が制限される者ができはじめました。


 科学技術が進歩し、兵器が大型化すると、国同士が武力で、勝敗をつけることが頻繁に起こるようになりました。

 そうなると、多くの人の自由が制限されるようになりました。


 武力衝突の拡大を防ぐための、経済制裁、

行動制限(渡航禁止)、言論規制等がおきると、不自由さが自分の不幸せの原因のすべてであるかのように呟く者が出はじめました。


 挙げ句の果ては、こんな世の中を創った神様(創造主)が悪いなんて言い出す輩が、いたりします。

 自由を与えられたニンゲンが作ったルールで、文明の創造的なことよりも、破壊的な行動(軍事産業)が経済の主流になりだすと、人工的には復興不可能な天変地異によって、

一つの文明が滅んで、新たな地で新たな文明がはじまるのは、歴史の常です。



 チキュウという星で自由に好きなものを創造して、繁栄発展を期待して、想像力を持つ高等生物ニンゲンに任せられたにも関わらず、

自分たちで、自由を制限し、一部の者たちに都合の良いルールを、一部の者たちでつくる。


 それを法律という名のもとに、強制力を持たせ、知らないでは済まされず、知らない方が悪いのが、ニンゲン社会の常識となっている世界は、ニンゲンが決めたことです。

 

 そんな世界で気付けば、息苦しいとか、矛盾だらけのこんな世の中おかしいとか、自分たちの手ではどうしようもなくなって、創造することを諦めて、破壊的行動を正当化して

神の梃入てこいれを待つことの繰り返しは、如何なものか。


 


 


 


 




 

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