第5話 価値観の変化の中で

 宇宙には無限の星があります。

 宇宙には生物が存在する星があります。

 創造の力を備えた高等生物には、それぞれの設定があります。


  一つの環境の中で、多くの生物が共生するとき、種によって、それぞれの善悪が産まれます。


 植物は土壌から栄養を奪います。

 草食動物は植物を補食します。

 肉食動物は草食動物を補食します。

 ニンゲンは衣食住のため、植物、草食動物、肉食動物を補殺します。


 種の繁栄のために、種によってそれぞれ本能が備わっています。


 チキュウは、高等生物ニンゲンの修行方法として、転生輪廻(あの世からこの世への生まれかわりの法則)を導入している星の一つです。


 ニンゲンは、この世(地上世界)に経験を積むために生まれて来ます。


 ニンゲンは地上世界に生まれて来るとき、

肉体を纏うことで、異業種、異分野、異文化の者との交流が可能となります。


 自分と異なる思考からの発想、発展を知ることで視野を広げ認識を高めるために、いろいろな体験をしに生まれて来るのです。


 地上世界では、一つの文明だけでも、社会的に支配される価値観は常に変化しています。


 軍事的な力が世界を支配するときや、宗教的な勢力が世界を支配するとき、芸術、文化的繁栄がその国の隆盛の指標とされるとき、

また、経済的発展が価値基準とされ、消費活動が盛んな処に人、物が集まり繁栄を極める等、さまざまな価値観の変化は尽きることがありません。



 あの世(天上世界)から見た評価としての価値観は殆んど変わりません。

 精神的進化、向上心の発展がどれだけあるかです。



 家族を守るため、未来の子供たちの地域社会を守るため、生まれ育った国を守るため、将来の人類のために貴方は何をしたか。

 多くの人が幸せになれると信じる教えの公益流布のため、貴方は何をしたか。

 衣食住が安定して、平和な地域、時代に、芸術、文化の発展の絶好の機会に、貴方は何をしたか。

 これらはいずれも貢献出来ていれば、評価される価値観です。



 ある時代の価値観に、経済的発展が価値基準となっているにも関わらず、 本来、切磋琢磨によって淘汰されるべき状態の一部の組織や会社が、国の税金で救われる社会は、競争によって有益で優秀な方が生き残る進化発展の原理から観て如何なものか、一時的、限定的なことなのか。


 そのような仕組みの体系の中で、健全な向上心が育つのかは、審議となりそうです。


 規制緩和によって競争の原理が正常に働き公に有益であるようであれば、既得権益側に損害が出て、一時的に混乱が起きるとしても健全な向上心の発展のためにも、変化を選択しなければなりません。



 地上世界でその時代、評価される価値観への貢献が大きいにも関わらず、精神的進化、向上心の発展になっていないと、天上世界では残念な評価になりかねません。











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