第8話 恋

「入ってこないでええええええええええー!!!」                               私は思いっきり叫んだ。もう途中で声ががらがらになっていた。喉が渇く。でも絶対に入られてはいけない。私の絶叫で部屋にこもっていたゆるは部屋から出てきたのだろう。ドアの外からゆるのおっとりとした優しい声が聞こえる。                  「きこどうしたの?すっごい声してたけど、、、。私初めて聞いたよ。きこのこんな声。」                                              私はゆるだけ入ってきて、という。ゆるはごみおから預かったっぽい水を入れたコップを持って部屋に入った。澄んだ青色の長くてサラサラとした髪の毛をしている。私の髪はふわふわしてるので羨ましい。私はゆるになら口が硬そうだし?みかんさんとの話のことを話すことにした。あと、、、ごみおのことも。私は包み隠さず全て話した。話し終わったあと、水を一気にごくっと飲み干す。生き返ったような気分だ。私の話を聞き終わったゆるは腕を組みながら言った。                      「みかんさんが言った難しい話は私はわからないけど、結局は自分がどうしたいか、が大事だと私は思うよ。あとごみおくんのことはねー。私わかるよ。疎い私でも。まあきこも疎そうだしい仕方ないか。きっときこは恋をしているんだよ。」             私は目を丸くさせた。                                   「え、、、。えええええええーーー!!!!!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る