スリープしか魔法が使えないんですけど!2対立する三国
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01手紙
1-01
心地よい日差しと馬車の揺れに
二人は穏やかな笑みで見つめ合う
ユージが整備した高速環状線は、
まだ新しい木材の香りを漂わせていた。
線路に沿う緑豊かな風景は、
まるで大陸の新たな息吹を
映し出しているかのようだった。
一週間の新婚旅行を終えた
ユージとヨモギは、
6領村を巡る旅から帰り、
マゴシカ領の入り口を通り抜け
家の門の前にに降り立った。
ヨモギは長い旅路の
疲れを感じさせることなく、
明るい笑顔でユージを振り返った。
彼女の手には、
旅の間に出会った村人たちから
贈られた小さな花束が握られている。
それは彼女の心優しさと
旅先での友情の証だった。
「ねぇ、ユージ。この環状線って、
本当に素晴らしいわね。」
ヨモギがささやくように言う。
「どの村もすごく生き生きしていて、
あなたの努力がちゃんと
届いているんだって実感できたわ。」
ユージは彼女の言葉に軽くうなずきながら、
ユージ「最高だったねヨモギさん!
この新婚旅行って絶対に流行るよ」
1週間しかたってないのに
懐かしい我が家へ帰って来た
スライム達もピョンピョン
飛び跳ねて久しぶりの家に嬉しそうだ!
ピーちゃんも定位置である
庭の止まり木で休んでいる。
お茶を飲みながら二人共ひと段落してると
玄関から、けたたましい音が鳴り響く
ガンガンガン
ズレータ「おーいユージ、帰って来たか~」
ギルマスのズレータだ、
全く何のようだ?
今日ぐらいゆっくりさせてくれよ…
ズレータ「ガハハハ、おかえりお二人さん。
お疲れのところ申し訳無いんだが、
急いで領主の家に行ってくれないか?」
領主モーリーには明日
挨拶に行くつもりだったんだが?
そんなに慌てる程のことって??
俺とヨモギさんは
顔を見合わせて取り急ぎ
お土産を手に持ち
急いで領主邸に向かった。
領主モーリー「おうおう、
無事に帰って来てくれて良かった」
アーツ夫人とシャル姫も
和かにこちらを見ている
ユージ「おかげさまで
最高の旅行をさせていただきました」
ヨモギも横で頷いてる
陽の光が柔らかく窓から差し込む中、
領主モーリーは深い感慨を胸に秘めつつ、
ユージに向かって歩み寄った。
友好的でありながらも威厳を保ち、
丁寧な仕草で封書を取り出す。
手紙の封には国王の紋章が刻まれており、
その重みが場の雰囲気を
さらに厳粛なものにしていた。
「ユージよ、これは
国王陛下よりお預かりした手紙だ。」
モーリーは穏やかながらも
誠実さのこもった声で語りかけ、
両手を使って丁寧に手紙を差し出した。
その手には、責任感と
忠誠心がはっきりと表れていた。
ユージは一瞬驚きの表情を浮かべながらも、
慎重に手紙を受け取る。
そして、視線を封書に落としながら、
小さくつぶやく。
「こ、こ、こ国王???一体なぜ…?」
部屋に一瞬の静寂が訪れる。
ユージはその場で封を開け、
紙の擦れる音が静かな空間に響く。
そして、彼の目が
手紙の内容を追い始めた。
周囲の空気が一層引き締まり、
モーリーも固唾を飲んで見守る。
**クス王国より王命**
親愛なるユージ殿
あなたとヨモギ殿が
無事に新婚の旅路を終え、
マゴシカ領へとお戻りになられたことを
心より喜ばしく思います。
新たな門出を祝福するとともに、
我が国の未来のため、
あなたの知恵と力を借りたいと存じます。
近頃、王国における
ある重要な事態が発生しました。
それは王都の繁栄と安全に
多大な影響を及ぼすものであり、
ユージ殿の特異な才能なくしては
解決の糸口を見出すことは
難しいと考えています。
つきましては、
速やかに王宮へ参じ、
この問題の詳細を共有し、
協議することを命じます。
貴方の知恵と視点が、
王国の未来を形作る一助となることを
心より期待しております。
王宮でお会いする日を
心待ちにしています。
どうか万全を期してお越しください。
**クス・エリオス国王**
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