夏恋 «ナツコイ»

みぃ

花火あがる


17の夏 友達と繰り出した



私は激しい恋の昂りを

おぼえる


それまで生きてきた その中では

間違いなく


あんなに愛したのも

そして愛されたのも


はじめて




私は 夏休みを

友達と 海で過ごすことを

丁寧に計画していた


夏のビッグイベント


3泊4日の 旅



人で にぎわう 列車に乗り

とある 駅に着いた


1日目

2日目


楽しく過ごした


気のおけない友との時は

楽しくないはずがなかった


そうして3日目も

おわるのだと

思っていた



夜になり

花火をしに 砂はまへ


私は忘れ物に気づいて

宿に 戻ろうと


走って 帰ろう

急いで


そこに男のひとが

声をかけてきた





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