ざまあが確定したキャラに転生してしまった俺が異世界で生き残るためのたった一つの冴えたやり方〜孤児院を開いたら将来の裏ボス達を育てることになってしまいました〜
コーラ
100日後にザマァさせる俺
第1話 混乱、そして…
「いてっ」
突然頭に鈍い痛みを感じだ時だった。
「おい、大丈夫かケイン!」
目の前には顔中傷だらけの男がいて、俺の方を心配そうな顔で見てきた。
「あ? 何を言って……」
ケイン? なんの話だ? それにここはどこだ。洞窟か?
「レインの魔法をモロに食らったんだ。仕方ないさね……それよりも今はうちのリーダーにお痛した子を躾けないとね」
赤髪の大きな胸を強調した服を着ている美女はそう言って、金髪のイケメンの方を見た。
レインにケイン? それにこの状況どこかで見た気が……
俺が混乱していると金髪のイケメンが俺達の方を見ていた。
「………」
金髪のイケメンが何かを言っているようだが、聞き取れなかった。
それと同時に金髪のイケメンへ赤髪の美女が放った炎が向かっていき大爆発を起こした。
そしてその衝撃で金髪のイケメンが後ろの大穴へと落ちていってしまった。
「は!? おい! 大丈夫か!」
大穴へ向けて走り出しどこまでも続く深淵へと叫ぶが返事は返ってこない。
「……おいケインの野郎あんな奴の心配なんかしてどうした? さっきの魔法で頭おかしくなったのか?」
顔中傷だらけでスキンヘッドの大男が近づいてきて冗談を口にするかのように軽口を叩いた。
「ハハッ、違いない。さっきの魔法が頭に当たってからおかしくなったもんねぇ!」
と言って豪快に笑う美女。
「お、お前らの方こそ頭おかしいだろ! ひ、人が死んだんだぞ!」
俺は男の胸ぐらを掴んで叫んだ。
本当に何がどうなっているんだ。さっきまで部屋でゲームしていたはずなのに、目の前で人が死ぬなんて……
「……あー、こりゃ本格的にイカれてるな」
男は困ったように頭をボリボリと掻きながら美女の方を見た。
「仕方ないね……ケイン。アンタは私達の後ろをついてきな。とりあえずこの場所から脱出するのが先だ」
「ほら、いい加減離せ」
顔中傷だらけの男は俺の手を払って美女の横に並んで、ヒソヒソと話し始めた。
「…………」
どうしたらいいか分からなかった俺は大穴の方を一度見てから美女達がいる方へ歩いていくのだった。
前の2人が俺を見ながらコソコソと何かを話しているが、今はそれを置いておいてこの状況を一度整理しよう。
俺は自室でゲームをしていたはずだ。なのに気づいたらこの洞窟みたいな場所にいた。
意味がわからない!!
しかしレインとケインという言葉にあの状況……俺がこの場所に飛ばされる前にプレイしたゲーム『アルカディア』の1番最初に流れるムービーみたいだ。
「……まさか俺はケインに憑依してしまったのか!?」
思わず、大声を出してしまう。そしてその言葉に反応したかのように、前を行く2人の肩がビクンと跳ねた。
「あ、アンタほんとに大丈夫かい?」
不気味なものを見る目で美女が問いかけてきた。
もしも俺の仮説が確かなものなら……
「悪いエメラ迷惑をかけたな。レインの奴に頭をやられたせいで取り乱してしまった」
俺はゲームで知っているケインの口調を真似しつつ、美女の名前を呼んだ。
「もう大丈夫なのかい?」
エメラと呼んでも何も反応しない事から名前はあっているのだろう。
「あぁ。リッケもさっきは悪かったな。怪我してないか?」
エメラに適当に返事を返して、顔中傷だらけの男の名前を呼んで謝罪する。
「お、おう。俺は大丈夫だけどよ。本当に大丈夫なのか?」
リッケの方も特に反応せずに返事をしている事から俺の推測は当たっているのだろう。
目眩がする。本当にゲームのキャラに憑依してしまったのか? もうわけがわからない。
「ああ、頭は痛むがな……」
二重の意味で痛む頭を抑えながら呟く。
「帰りの馬車でゆっくり休めばいいさ」
「そうさせてもらう」
俺は混乱しつつもなんとか言葉を返して、2人の後ろを歩くのだった。
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