沈まぬ闇で僕らは生きたへの応援コメント
物語の冒頭、誠の家庭崩壊の描写は凄まじい現実感に満ち、読む者の心をえぐります。家庭内暴力、殺人、自己犠牲――それらの極限状況の中で「母を救うために自分が罪をかぶる」と即座に決断した少年の姿には、あまりに痛ましくも真っ直ぐな愛が宿っています。その選択が彼の人生を閉ざす鍵となる一方で、それでも彼は“誇り”を手放さず生き抜くのです。
そして物語の核は、彼が出会う“新たな家族”です。幼馴染・悠真との友情は、互いの命を預け合えるほど深く、それは絆というよりも“運命”に近い。彼らが助けた少女との出会いが、彼らに“守るべきもの”という希望をもたらし、壊れた世界の中で再び未来を信じさせてくれます。
何より印象深いのは、刑事・神崎の存在。彼は誠にとって最初の“無関係な大人”でありながら、ただ裁くでもなく、甘く見逃すでもなく、ぎりぎりのところで“人間としての正義”を貫きます。この葛藤こそが、作品全体に深みを与えています。
闇と光、生と死、守ることと壊すこと。すべてが紙一重のなかで、「家族は血じゃなく、選び取るものだ」というテーマが強く胸に残る一作です。
完成度の高い社会派ジュブナイルドラマでありながら、少年たちの物語として熱く、切なく、胸に迫る力作。映像化も狙える完成度です。読後、胸が熱くなりました。
百鬼清風
作者からの返信
嬉しいお言葉ありがとうございます!伝えたいことや書きたいことを短編にするのは難しくありましたが、細かな部分まで読み取って頂けて嬉しいです!
沈まぬ闇で僕らは生きたへの応援コメント
頭脳と体力。二人協力する姿に、正義を貫く警察官。良いですね!
ブラックな世界観の中で、優しさが染みる……
作者からの返信
ありがとうございます!
主人公も家族の愛情に揺らぎ、求めるなか刑事もそんな彼にどう手を差し伸べるべきなのか、そして刑事としては手を差し伸べて良いものなのかという私情との間での揺らぎ。
表の正義も裏の正義も、どちらにも正解が無いようななかでどう動くのかは自分でも書いていて楽しかったです