発見

「本当に、この北の荒野に誰かが暗躍した痕跡があるのか?」


「多分ね」


 山賊たちから情報を聞いた後、僕は一晩休憩した後にテールと共に来たの荒野へと飛び出して他者の痕跡を探し始めていた。


「北の荒野に湧いている魔物たちの数はあまりにも多すぎる。異常としか言いようのない状況。だから多分、何者かが暗躍していると思うんだよね。昨日、僕はありえないくらいの魔物を駆逐した。それなのに、魔物はまだまだ湧いてくる。数が明らかにおかしい」


 北の荒野は元々多くの魔物が住んでいた土地ではあった。

 だが、それにしてもありえないくらいの魔物が今の北の荒野にいる。なおかつ、それらの魔物が一つの場所に向かって一直線にやってくるなんて普通のことではない。

 絶対に何か、からくりがあるのだ。

 そのからくりが人の手によるものか。それとも魔物。突然変異的に産まれた特殊な魔物のせいなのか。

 その判別が中々難しいのだが、今回は山賊たちのおかげで裏が取れている。


「……そう、ではあるな。ノアが来るよりも前の段階で我々は相当数の魔物を倒している。それでなお、魔物の波が止まることはなかった」


「でしょう?明らかに変だよ。北の荒野に空白が出来ているのは僕が魔法によるもの。痕跡を見つけるなら、今しかない」

 

「うぅむ……探すかぁ」


「それしかないよ」


 テールという護衛を引き連れている僕は魔法を発動させてこの荒野全体を探知していく。

 北の荒野は広い。

 流石にそう簡単には見つか……。


「みっけた」


「えっ!?早くないか!?」


 何だ、思ったよりも近いところにあった。暴走する魔物に指向性を与える際に向かう先に拠点を作る必要があったのかな?


「テール。突撃するけど、いいよね?」


「あぁ、ノアには一切触らせない」


「うん。期待しているよ」


 テールの言葉に頷いた僕は指パッチンでテールごと転移魔法を発動し、自分が見つけた相手の拠点の上空へと移動してくる。


「んな……ッ!?」


「魔砲」


 そして、僕は地面に向かって魔砲をぶっ放して地面を消し飛ばして地下に作られていた拠点を太陽の下に晒す。


「また魔女教徒かいッ!」


 太陽に晒された拠点の中。

 そこにいたのは魔女教徒たちだった。どうやら今回の件はまた魔女教案件だったようだ。

 何処まで僕の行く先々にこいつらはいるのだろうか?そろそろ許せなくなってくるよ?うん。


「行くよ、テール。さっさと目の前の拠点をぶっ飛ばす」


「ちょ!?お前が先行していくな!」


 うざったい魔女教徒。

 それを潰す為、僕は一気に空から地上に急降下していった。

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