第9話今まで‥‥

シーンとした部屋の中で自分の心臓の音だけが聞こえているようだった。




とりあえず熱いシャワーを浴びて‥‥‥自分を落ち着かせることにした。


稜輝のアレから3年。自分の中にあるものは一生隠し通さないといけないと思い‥‥‥‥今まで無我夢中で会社のために突っ走ってきた。


それが‥‥‥‥‥4人で会社を守っていく??どういう事か理解できてない。




兄ちゃんとパートナーと未来と俺の4人。


ってか‥‥‥‥パートナーって誰??それすら知らない事に気づく。




俺の知らない人だから名前じゃなくてパートナーっていうのか?




知ってる人だけど明かせないからパートナーっていうのか?




どっちだろう??




未来は確か‥‥‥兄ちゃんに奇跡が起きたって言った。




奇跡??




好きあってはいけない人か‥‥‥‥‥?不倫?未成年?


ふっ。兄ちゃんに限ってそれはないだろう。




シャワーを止めて浴室を出る。バスタオルで頭を拭きながら鏡を見て自分の唇が目に入ると、すぐに未来とのキスを思い出し、一気にブワッと顔が赤く熱くなるのを感じた。




未来にキスされたよな?キスだよな?確かに唇があたったよな?


どういう事なんだろう??


未来から好きとは言われない。俺も言ってない。


未来からは、俺だけの味方だからって言われた‥‥‥それは‥‥‥好きで良いって事??


‥‥‥‥違うか‥‥‥‥好きと味方は違う。


俺の気持ちは‥‥‥‥‥好きだと思う。未来にはバレているのか??気持ちが無意識に漏れているのか??それで‥‥‥未来はサービス的なキスをしたんだろうか??


‥‥‥‥‥きっとそうだ!!好き同士じゃないよね。たぶん‥‥‥‥‥。




たぶん‥‥‥‥違う。弟的なポジションか?




いや、弟にキスはしないよな??




俺は未来が好きで間違いない。人生で未来しか好きになった事がない。




あ〜あ〜。明日から一緒に働く‥‥‥‥‥。どうなるんだろう‥‥‥‥。


仕事面では絶対に助けてくれる大きな存在になるのは間違いないけど‥‥‥‥‥‥。




ドキドキして仕事にならなかったらどうしよう‥‥‥‥‥イヤイヤ中学生じゃないし大丈夫!!


たぶん‥‥‥‥‥。




今まで‥‥‥‥‥どんな風に接していたか‥‥‥思い出せない。呼び方も今日までは未来先輩だったのに‥‥‥‥普通に未来って言ってるし‥‥‥‥。


どう関係がかわっていくのか‥‥‥‥不安のような楽しみのような‥‥‥何とも言えない‥‥‥‥‥。


ただ‥‥‥今日は未来のことだけを想って寝よう。


今日だけは他の事は考えないでおこう。


今だけは未来が好きって事を隠さないでいたい。












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