世界のすべてが見える鑑定士、追放されてもたくましく生きます!

アマチュアの暇つぶし

第0話:物語の始まり

「大変申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!」

目を開けると、少女が土下座していた…

遡ること数分前、、、

「ふぁぁぁ...ねむ...」

俺ー綾川周あやかわあまねは、いつものように教室で寝ていた。

「周、お前いつも眠そうだよな。」

そう言ってくるのは前の席の萩本敦はぎもとあつし席が近いのもあって俺が話せる数少ない友達の一人だ。

「いいじゃねぇかよ。休み時間なんだし、寝る子は育つって言うだろ?」

「にしてもなぁ、、、時間見ろよなぁ、、、」                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

と苦笑する萩本の横から、

「そうだよ周くん!もう授業始まるよ!」

と俺を催促する女子は、八雲夜弥やくもよみ俺が小学校の頃からの幼馴染で、高2の今までクラスすら全て同じのいわゆる腐れ縁ってやつだ。こいつは、世間一般では、おしとやかで優しく、顔の良い、言わるクラスの花である。そしてクラスの中心にいて、男女問わず人気のあり、俺とは別の世界にいるもんだと思っていたが、、、

「チャイムなったら起きるし、、、構わなくていいのに」

俺が寝ぼけながら返事をすると、

「で、でも、寝起きは頭が回らないって言うでしょ!、、、それに周くんともっと話したいし、、、」

最初は勢いが良かったのに、途中から頬を赤らめながら、夜弥が、語尾を濁すので

「わりぃ、聞こえなかったいまなんて?」

と聞き返すと

「い、いや!なんでもないよ!そろそろチャイム鳴るよ!」

と、耳まで真っ赤にしながら自分の席にパタパタとかけていった。

「何だったんだ?」

とハテナを浮かばせる俺を見て、敦は無駄にでかいため息をついて、

「お前は、体を育てるより、まず、女心がわかるように努力すべきだと思う。」

と、哀れみを含みつつ、まるで、うぶな学生を見守る近所のおばさんのような目を向けてきた。

「敦、お前まるで、俺が女心がわからない鈍感野郎だと言っているもんじゃねぇか」

と抗議すると、

「実際そうじゃん」

「ひでぇ!」

こいつ、、、俺を何だと、、、

と入っても最近夜弥とやたら目が合う気がするし、そもそも、クラスの端にいるような俺にわざわざ話しかけてくるあたり、優しいやつだとは思っているがそれ以外に何があるのだろうか、、、

ちらっと夜弥の方を見ると、まだちょっと顔の赤いまま、屈託のない笑顔を向けてきた。まぁ可愛いとは思うけど、

ゾクッ

いきなり背中に悪寒が走った。振り向くと、山城宏一やましろこういちが、殺意に似た視線を俺に向けていた。あいつは、イケメンで、成績優秀、加えて学級委員を務める、夜弥に並ぶクラスの中心みたいなやつなのだが、そんなやつに俺が目をつけられる理由がわからない。

そう考え込んでいると、

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った。まぁいいか。

とりあえず授業を受けようと座り直そうと少し立った瞬間、

ヴォン

教室の床が急に光りだした。

「うお、なんだこれ!」

「きゃあ!大丈夫なの!?これ!」

クラス中が混乱する中、そんなことお構い無しに視界が、真っ白に染まった。

そして、今に至るわけである。

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