第13話

もっとあったでしょ!


子供に教えるのに適した言葉はもっとあったでしょ!?


しかもなに他人様の家の子供に変なこと教えてるの…っ!


満足顔の綾。


薄笑いの陽平。


爆笑の優斗。


なんだろう、なんだか人間的に大きく何かを間違えてる気がする。




「お泊り保育の時に花音が『せんせー、かのんのぱんてぃーは?』って言ってたって聞いた時は『あぁ、成功したな』って思ったわー」



「うん、アレは本当に成功だったね」



「お前らマジで人の妹に何教えてくれてんだ…っ!」




珍しく伸びない語尾に、あぁ、真剣に困ったんだろうなとぼんやり思う。


ドンマイ、とはさすがに言えない。


てゆうかほんとに何教えてるのこの2人。


しかも『成功』ってなんなの。


何その『達成した』って感じの顔。


とんだ鬼畜だわ。




「ま、最近じゃもう言わなくなっちまったけどなー」



「当たり前だろ!直すのにどんだけ苦労したと思ってんだっつ~の!!」




直したのか。


まぁ、そりゃあ直すわよね。


てゆうか本当に知らない情報がぽんぽん出てくるな。


そして問題児たちは期待を裏切らずに昔から問題児だ。

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