　時は、この異世界の年表でトモが転移する約５0年前

　ハタカ王国、レッドドラゴンが住む洞窟の近くに荒野があった。

　岩がごつごつとして荒れ果て、立っている木々はすべて枯れ、毒素の溜まった沼が点在していた。生き物は棲めず、植物すら生えることを許さない環境だった。

　そんなある日、一頭のレッドドラゴンが、その地で暴れた。

　レッドドラゴンは丸一日、炎を吐き、魔法スキルなどを使い続けた結果、岩場の鉱物は融け平地となり、枯れた木は燃え尽きて灰となり、毒素が溜まった沼は高温にさらされ干上がった。

　＊　＊　＊

　リオの魔力量に興味を持ったトモが聞いた。

「魔力ってそういうものなんだ。ちなみに、リオの魔力って満タンならどのくらいあるの？」

「う～ん、以前、私も気になって、ファイヤーブレスとか炎魔法とか、一回一回魔力を最大に消費するように、最高出力でスキルを使い続けてみたことがあったんだけど、丸一日たっても魔力が尽きなかったから諦めたことはあるよ」

　◇◇◇

　本編はこちらです。

「資格マニアが異世界転移してスキル０から成りあがる話」

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