　英雄の丘からの帰り、トモはボロンにどんなスキルがあるのか尋ねた。

「頭を生かしたスキルってほかにどんなものを持ってるんですか？」

　＊　＊　＊

　頭髪があるボロンが、いかにも悪党な男たちを前にして言う。

「君たちを捕らえさせてもらう、これはあいさつ代わりだ……。

　ヘッドフラッシュ！！」

「何やってんだおっさん？」

（ヘッドフラッシュが出ない！？　髪があるからか？　頭が光って目くらましするはずが……、ならば、素早い動きで翻弄して攻撃を）

「スキルヘッドスケート！！」

　しかし、髪の毛があるため地面との摩擦で滑ることはできなかった。

　ボロンは撤退し、その夜髪の毛を剃り落とした。

　＊　＊　＊

「あとは、頭に攻撃を受けて流す『ヘッドスリップ』ってのもあるよ」

「それは、坊主頭の方が活かせますね……」

　トモは、納得した。

　◇◇◇

　本編はこちらです。

「資格マニアが異世界転移してスキル０から成りあがる話」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい