【タイトル】この話の宛先はこちらで良いですか?

スズキ

はじめに、

 私が数年かけて集めた、人が本当に体験した怪異や怪談話をここに綴る。それらには、共通点があるものもあれば、まったく孤立したものもある。しかし、話が集まるということは、体験した本人が現在という証拠であり、霊障とかいうものによって死んでしまうなんてことはあり得ないのだという証明にもなろう。


 相手がなんであれ、そうそう簡単に命を捕るなんてことはできないのだ。


 だから安心して読んでくれればと思う。だって、これを見ている人間は、こういった話が好きなのだろう。例えば、呪いのビデオのように連鎖する、そんな話はおそらく、おそらくだが、無い。だから、どうぞ安心して楽しんでいただきたい。


 どうしてそう言えるのか、と疑問に思うかもしれないが。


 現に私は今こうして、何事も無く生きているのだから。


 もし、他人に広めることで自身が呪いやらの類から逃れられるという馬鹿げた理由が目的で話を公の場に書いているのだと思う人間が画面の向こう側にいるのだとしたら、どうぞ、その画面を閉じると良い。


 私は、嘘はつかない。


 さて。私のことを信じて、ただただホラーの世界に没頭したい物好きな人間は読み進めると良い。ほんの少しの暇つぶしにはなるだろう。楽しんでくれれば幸いだ。


 また、いただいた体験について、実名で送ってくれた方の名前は仮名やイニシャルでぼかしてある。そうそう簡単に出来るものではないだろうが特定してやろう、などという無粋なことを考えないように。


 以上。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る