読書感想#2「才能を見つけるためにしておきたい17のこと」(本田健)

 書籍名:「才能を見つけるためにしておきたい17のこと」

 著者:本田健

 出版社:だいわ文庫(大和書房)


 ジャンル:自己啓発



<あらすじ>


 自分の中にある能力を掘り起こし、人生を変えようという趣旨の本。



<試してみたいと思ったこと2つ>


・1日5分、自分がワクワクすることをする。

・やりたいこと(小説・ブログ・絵など)を1000本ノックをする。たくさん数をこなす。



<感想>

 前向きになれる本でした。


 また、やる前からこれが自分の才能なんだー! と分かることは無い、とにかく量をこなしてみて、続けられたり好きだなと思えたらそれは才能があるってことで、もしそれに関して才能がなければ続けることは自然とできなくなる、という部分にはすごく発見がありました。




 ひとつの事を極めようとして、途中でそれに関して成功を収められなかった(失敗した)としても、問題がないという話は挑戦したいなという意欲を掻き立てました。


 Aということを極められなくても、その隣のBということで成功したりすることがある(たとえば俳優になれなくても脚本家になれることがある)と本では書いてありました。


 これはよく聞く言葉だなと思いました。今自分が好きなことに一生懸命打ち込むことは将来的に生きてくる、という話はなんとなくスティーブ・ジョブズの点が線に、線が面になる、みたいな話を思い出しました。


(スティーブ・ジョブズの話は、自分の勉強したいことを何でも勉強していくと、「点をいくつか作っていくと線になって、線をいくつか作っていくと面になる」というような話だったと思います。うろ覚えですが、カリグラフィーという文字のデザインについてスティーブ・ジョブズが昔勉強したことが、i-phoneの綺麗なインターフェイスに繋がった……みたいな話だったような気がします。おそらく)





 オリンピック選手だからといって凄いコーチになれるかというと、そうでもなかったりする、という話は深いというか意外だけどその通りだなぁと思いました。


 オリンピック選手は凄まじいプレイヤーですが、スポーツの才能があるからといって先生の才能があるとは限らないという話を聞いて、イラストが上手な人が必ずしもイラストの描き方を教えるのが上手な訳ではないのと一緒かなと思いました。


(アドバイス動画の内容が「とにかく描け」とかになると、それは確かにそうだろうけど、もう少し具体的なアドバイスが欲しいんです先生ー! という気分になります)




 また、「色々な人には才能があって、一つの才能を使うと他の才能も出てくる。人間は持っている色んな才能を全部使わないと充足できないようになっている(※要約)」という話を聞いて、なんとなく、「色んなことに関心があるのは悪いことかと思っていたけど、結構良いことなのでは。やりたいことが複数あるのも、別に構わないのでは」と思えました。



 そして、自分や周りや住んでいる地域の将来がどうなるか、ひいては世界がAIの発展などや環境問題などでどうなるか、未来のことなんて全然分からないし、いつ自分が死ぬのかすら誰にも分からないですよね……!


 それでも、この本を読んで思ったのは、「前があんまり見えてこないけど、今をもう少し丁寧に生きたらきっと楽しい未来が待っていると信じることにしようかな……」という少しふだんよりも明るい気持ちになれました。


 人生には苦しいことも痛いことも、辛いこともあるしそれはどうあがいても避けられないけど、自分のやりたいことやワクワクすることに毎日すこしずつでも良いから足を突っ込んでみたら、その絶望感や辛さと同じくらいの、あるいはそれ以上に大きな、楽しいことや嬉しいこと、ワクワクすることがあるのかもしれない、と感じました。



 とりあえず、17個のリストのうち、以下の2つをしようと思いました。


(1)毎日5分でもいいからやってみたかったワクワクすることをする。


(2)今打ち込んでいることにもっとうちこむ。1000本ノックのつもりで、量と数をこなす。



 読後感の良い本でした。

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